自分のお庭を持たれた時、プライベートな空間で花を育てたり・バーベキューをしたり、また家に似合う木々を植えて木陰を楽しんだり・・と、したいことや理想がいくつも出てくるのではないでしょうか?
私も、まさにそうでした。
念願の庭づくりをスタート。
しかし理想はあっても、庭を常に美しく保つのは大変で、次第に庭の管理に限界を感じるようになったのです。
そこで今回は「手間いらずの庭づくりとは?手入れが楽でおしゃれな庭へアイデア9つ!」と題して、日々の手入れが負担にならないお庭づくりをご紹介していきたいと思っています。
この記事が、少しでもお役にたてれば幸いです。
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手間いらずの庭づくりとは?
手間いらずの庭づくりとは、植物の種類を選ぶこと・植え込みのスペースを限定すること・高木の本数を少なくすることなどで、メンテナンスが極端に楽になる庭づくりということです。
基本的に、植物は成長するものですので、手間が全くかからないということはあり得ません。
水や日光や、栄養を必要としますし、大きくなり過ぎたら剪定なども必要です。
私も自分の家を建て、庭のスペースを手に入れた時は嬉しくて、1年草の花をたくさん植え、明るい色で溢れていましたが・・・
関連記事>>>『植物の一年草・二年草・宿根草とは?生育のパターンや違いを知ろう!』の詳しい記事はコチラ▼
一年草は、基本は花が終わるたびに植え替えが必要なので、仕事をしながら育児や家事などをしている私には、頻繁に植え替えたり、花がら取りをしたり、という『庭仕事』と呼ばれるほどの時間はなく、庭の管理に限界を感じてました。
そこで次項では
- 植物の種類を選ぶことで管理が楽になり手間いらずの庭へ
- 植え込みのスペースを限定することで管理が少なく手間いらずの庭へ
- 高木の本数を少なくすることで手間いらずの庭へ
をベースに、庭を楽しむアイデアとポイント9つを具体的に、ご紹介していきたいと思います。
手入れが楽でおしゃれな庭へ!アイデア9つ!
1.植物の選び方
- 庭の主役は、花よりグリーン
この見出しをみて、「え?」と思われた方も多いと思います。
私も花が好きで、本当はバラや華やかな花が多い一年草を植えたい時期もありました。しかし、手間や管理に相当な時間が必要です。
そこで、我が家では主役をグリーンにしてみました。
今では、グリーンといっても様々で、葉の色でいえば、斑入りのもの・ライムグリーンや銅葉・ヒューケラのように赤や黄緑色の明るい葉色で花の変わりをするようなものまで揃っています。
花よりもグリーンなら、多色使いでも違和感はありません。
また、グリーンは形も様々なので、リーフカラーや葉形を組み合わせれば、一年を通して植えっぱなしで、ほぼ手間がいらずの庭に近づけます。
▲我が家の庭から
(ギボウシ・ディコンドラ・シレネユニフローラなど)
>>>関連記事
▼『ホスタ(ギボウシ)の育て方のポイント!シェードガーデン向き【宿根草】』
▼『ディコンドラの育て方のポイントや特徴!手入れや増やし方も!【多年草】』
▼『シレネユニフローラ|育て方や手入れのポイント!』
2.宿根草と多年草の庭
- 宿根草で植えっぱなし
「植えっぱなし」という言葉は魅力的ですよね笑
宿根草とは、多年草の一種で、地上部は枯れて休眠しても、地下部は生きていて、毎年新しい芽を出す草花のことを指します。
宿根草の最大の特色としては、一年草や二年草のように毎年種をまく必要がなく、1度植え込んでおくと数年間は繰り返し開花するため、あまり手間がかからないという点が挙げられます。
宿根草を育てるメリットとして、、一年草のように枯れるたびに植え替えをしなくてもいいこと、害虫に強い品種が多いこと、日陰・半日蔭でも育つ植物が多い事、株分けなどで簡単に増やすことが出来ることなどがあります。
これらの宿根草・多年草のメリットは全て、管理のしやすいという点から、時間を取られることなく、手間いらずの庭に近づける近道だと思います。
ただ宿根草ばかりですと、地上部が枯れ寂しい時期があるため、鉢植えの一年草などと組み合わせて(自分が出来る範囲の割合を考え)庭づくりを楽しむのが理想です。
▲我が家の庭から
(クリスマスローズ・タイム・セダムなど)
関連記事>>>
▼『宿根草と多年草の違いは?宿根草のメリットとデメリットも!』
▼『クリスマスローズの開花時期は?育て方や楽しみ方もご紹介』
3.日陰と日なたの植物
- 日照時間を知り適材適所に
これは、自分の庭(植栽場所)が日陰だからといって庭づくりを諦めないで欲しいということです。
日当たりのいいところでしか植物や草木は育たないと勘違いされている方も多いのですが、実は日陰や半日蔭に向いている植物の品種は多く、ギボウシ(ホスタ)やヒューケラ(宿根草)・アジサイなど植えっぱなしでも管理が楽な人気のものが多数あります。
また日陰だと、庭の雑草が比較的生えにくいことから、庭を管理するのも大変楽になります。
自分の庭の、日照時間や風通しや、湿度などを知り、基本的には その環境に合う植物(適材適所に植栽)を植えた方が後に生育が良く、育てやすく管理も簡単なため、植物を購入する際は、ラベルに書かれている育て方や・環境の記述を参考に選ぶことが、手間がいらずの庭に近づける大事なポイントです。
▲我が家の庭から(カシワバアジサイ・セダムなど)
関連記事>>>
▼『宿根草で手間いらずの庭を作るには?植え方のポイントと植物の選び方も!』
4.無理をせず、必要最低限に
- 作る時は引き算で
せっかくの念願の庭づくりですから、理想の空間に仕上げたいものです。
しかし、その希望の全てが叶えられるわけではありません。
狭いスペースに、デッキや芝・大木・バラガーデンなど、全てにおいて、無理はしないこと、頑張りすぎないことが大切だと思います。
また全く環境にあっていないものを見た目だけで植えたりしても、植物は健康に育ちません。
また、無理をして植栽場所を増やすと、雑草に対してストレスになったり、害虫対策に薬剤をまき続けるのも、楽しい作業ではないですよね。
庭を楽しむには、欲張らず引き算で考え、維持できる範囲でスタートするのも、手間いらずの庭を実現させるのには必要な選択だと思います。
5.木の本数を減らす
- 「一本立ち」より「株立ち」
日陰が欲しい時、また目隠しとして木を植えたい時など、庭に木を植えたい時の理由は様々ですが、最近では庭木として雑木が大変人気です。
雑木とは山に生えているような木で、幹が「一本立ち」ではなく、複数の幹が根元から分かれて出ている「株立ち」のものが多く出回っています。
庭に「一本立ち」を何本も並べて植えるよりも、幹の数が多くナチュラルな雰囲気を出せる「株立ち」の木を植え、手間をグンと減らしましょう。
あなたのお庭にあった、株立ちの常緑樹・落葉樹を選ぶことで、手間いらずの庭でもより理想の庭に近づけるのではないでしょうか。
▲我が家の庭から(ジューンベリー)
関連記事>>>
▼『落葉樹と常緑樹の違いやメリット!シンボルツリーにいいのは?』
6.樹形が整いやすいシンボルツリーを
- 自分で管理しやすいシンボルツリーを
シンボルツリーは文字通り家のシンボル的存在・「庭の象徴」であり、存在感を放つ樹木を指します。
庭づくりの始まりの時に植えて、家族の成長ともに大きくなっていく様子を楽しみたいという方が多いのではないでしょうか。
そうなるとやはり、何といっても家族みんなが愛着のもてる品種であることも選ぶポイントになってきます。
そしてプラスアルファ、樹形が美しい、四季折々の変化が楽しめること。
また自分で管理・面倒をみるつもりならば、プロに頼まなくても育てやすい、という点も検討の材料になるでしょう。
管理が簡単で、樹形が美しいまま成長するシンボルツリーを是非お迎えして、手間いらずの庭に近づけて下さい。
▲我が家の庭(フワフワの不稔花が咲くスモークツリー)
また、庭木があると、その下でバーベキューや食事やお茶などが出来、庭で過ごす時間が増える楽しみにも繋がります。
関連記事>>>
▼『【2020最新】シンボルツリーにおすすめ7選!特徴と人気の理由も!』
7.庭もインテリアのように
- 椅子や雑貨で庭に雰囲気を
植栽が完成しても雰囲気が出ないのは当たり前ですよね。
シンボルツリーや植栽が出来上がったら、次は椅子やテーブル、置物や雑貨を配置してみて下さい。
それらは、実用品としてだけではなく、庭のフォーカルポイントとして、空間に動きや変化をつけてくれます。
特に、作りたての庭は、まだ植物が小さいため土や構造物(塀やアーチ・花壇など)が目立ち、固い印象になりがちです。
小物を配置するだけで、グッとやわらかくナチュラルな雰囲気に変えることが出来ます。
我が家では、古い錆びたものも庭では活躍しています。
これこそ、置くだけで簡単におしゃれに出来る手間いらずの庭ではないでしょうか。
▲我が家の庭から(ベンチや木箱を配置して)
▲我が家の庭から(チョークペイントでDIYした看板)
▼関連記事:ペイントした看板の秘密も!
>>> おうち時間を庭で楽しむ簡単DIY!ペイントでおしゃれなガーデンを作る方法は? | GARDEN PRESS (lesscash.xyz)
8.通路も庭のひとつ
- 狭いスペースもグリーンで庭に
細い路地や、駐車場に続くアプローチなども、生活に使われているスペースなら、庭として利用できるのではないでしょうか。
狭いから庭を持てないと諦めないで下さい。
植物の鉢や椅子などを置くことで、小さな空間でも「庭」になりえます。
鉢を置くスペースがない場合も、ヘデラやつる性の植物を這わせたり、セダムなどのグランドカバーの植物でグリーンをプラスすることによって、プライベートな空間で庭を楽しむことが出来ます。
これこそが、狭いスペースでも庭になり管理のいらない、手間いらずの庭と言えるのではないでしょうか。
▲我が家の庭から(塀とテラスの間にハーブを)
▲我が家の庭から(アンティークレンガの通路に多肉を)
9玄関も庭のひとつ
- 高低さがあれば玄関も庭に
スペースなんてどこにもない。と言われる方でも玄関で庭を楽しむことは可能です。
道路から(自分の敷地から)数段上がったところに玄関あるつくりだと、ステップに鉢を並べたり、段差に植物を植えたりと、狭いスペースであっても、玄関を出たところでプライベートが出て、庭のように感じることが出来ます。
玄関の鉢植えや、隙間を利用した植栽も管理が大変楽で、手間いらずの庭としてピッタリの空間になるのではないでしょうか。
▲我が家の庭から(木箱や缶・瓶など)
▲我が家の庭から(スモークツリーや錆び錆び椅子)
最後に・・・
いかがでしたでしょうか?
植物は手をかけた分だけ応えてくれます。
だからといって毎日徹底的にお世話やケアをする時間がない方が多いのも事実だと思います。
私もそのうちの一人でした。
上記の9つのポイントで、あなたも日々の暮らしの中で庭に出て植物と関り、生活に余裕や癒しの時間が少しでも生まれると幸いです。
今回は「手間いらずの庭づくりとは?手入れが楽でおしゃれな庭へアイデア9つ!」のタイトルでお届け致しました。
それでは以上になります。
最後までご覧頂きありがとうございました。
皆さんから庭の砂利や植物や雑貨などのご質問をよくいただくので・・
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コメント
コメント一覧 (2件)
この記事を見つけて改めて読んでいます。とても参考になります。必要なものを最低限。維持できる範囲で。植栽部分を減らす。などなど共感できるワードがたくさんあります。沢山の植物に溢れている花壇は素敵だけどわたしには上級すぎるなと思って、思わずこちらにコメントしてみました。
chiekoさん♬ここにコメント下さったんですね(*´ω`)
ありがとうございます♡
なかなか出来そうで、出来ないんですよね。
つい見ると買って帰ってしまって増やしてしまう・・そして面倒が見切れなくなるんですよね。
私も何度も経験したことなので笑。
今は、ようやく落ち着いています。鉢植えで1年草を楽しむぐらいになりました♡
とはいえ、ビオラの季節だけは許してっもらいますよ~笑