ガーデニングを楽しまれている方も、これから庭を楽しみたいと思っていらっしゃる初心者ガーデナーの方も、絶対に知っておいて欲しいのがグランドカバーの植物です。
また冬のこの時期、寒さで彩りが少なくなった庭は、なんだか薄暗くて寂しいイメージになりがち。冬でも常緑の植物を植えればイメージが変わりそうなことは分かっていても、何を植えればいいのか悩んでしまいますよね。
そこで、今回はグランドカバーの植物の中でも、寒さに強い常緑の植物をご紹介致します。
常緑植物の中には、寒さに強い耐寒性のあるものがたくさんあります。
題して『グランドカバー|寒さに強く常緑で手間いらずな植物9選!』のタイトル内容で詳しくお届け致します。
こんな方におすすめ
- グランドカバーになる冬の植物を知りたい
- 耐寒性のある常緑のグランドカバー植物を知りたい
- グランドカバー植物のそれぞれの特徴を知りたい
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グランドカバーとは?
グランドカバーとは、地面(Ground)を覆う(Cover)という意味があり、こまめに手入れをするのが大変な芝生の代用品として使われている植物のことです。
文字通りグランドカバープランツは地面を覆う植物なので、 ほふく性のある植物や、地面を覆うくらいの背丈の低い植物を一般的には「グランドカバー」と呼んでいます。
水やりなどがあまり必要でなく、植えっぱなしでも育つ手間いらずな植物が主に使われています。
また土のまま放っておくとどうしても雑草は生えやすくなってしまいますが、グランドカバーの植物が生えていれば雑草は生えにくくなります。
寒さに強い常緑のグランドカバーのメリット
- 地面を覆うので、見せたくない土表面を隠すことができる
- 雑草が生えにくくなる
- 常緑なので冬でも庭に色が出て寂しくならない
- 多年草でローメンテナンスで成長も早い
- 多年草なので植え替えなどの手入れの必要がない
- 泥はね防止、雨などで土が流れてしまうことも防止出来る
- 花が楽しめるグランドカバーもある
- 芝生の代わりに利用できる
また、お庭や通路の脇などがグリーンになることで、見栄えがよくなったり、他の植物を引き立てるメリットもあります。
メリットのたくさんあるグランドカバーですが、やはりデメリットもありました。
グランドカバーのデメリット
- 生長が早すぎる
- 伸びてほしくない場所にまで伸びてしまう
- 蒸れてしまう
- ほか草花の邪魔をする
勢力旺盛な植物ならではの悩みといっていいでしょう。
グランドカバーの種類にもよりますが、ほぼ地下茎で繋がっている植物が多いのも特徴で、植物の表面をむしっても地下で育っているのでなかなか駆除できません。
自分のお庭では大切にグランドカバーとして育てていた植物ですが、隣のお宅にとってはかってに侵入してきた雑草のような扱いになってしまうこともあります。
気を付けて植えるようにしてくださいね。
関連記事>>>『ワイルドストリベリーが増えすぎたら?ランナー対策や株分けの方法!』の詳しい記事はコチラ▼
またグランドカバーと呼ばれる植物は、常緑で丈夫な性質を持っているものが多く、通年利用できる多年草であることが多い植物のことを総称して呼んでいますが、その性質や特徴には、さまざまなものがあります。
それでは、寒さに強く常緑の手間いらずのおすすめのグランドカバー植物を詳しくご紹介していきます。
グランドカバーにおすすめ|寒さに強く常緑の手間いらずの植物
わが家のグランドカバーの動画です(*´ω`*)
下でご紹介しているラミウムやタイム、ワイルドストロベリーやヒューケラなどが登場していますよ。
▼【グランドカバープランツ】でお庭の雑草対策&センスアップ
1.ラミウム
ラミウムは、ヨーロッパやアジアに広く分布するシソ科の耐寒性常緑(半常緑)多年草です。
葉色が美しいことからお庭のカラーリーフとしても人気の植物です。
葉全体が銀灰色に見えるもの、黄色い斑が不規則に入るもの、黄金葉に灰色の紋様の入るものなど、品種もバラエティ豊富です。
非常に強健なので、初心者ガーデナーの方にもおすすめです。
マイナス28℃程度の耐寒力があり、寒冷地では葉数が減りますが、常緑で戸外で冬越しします。
また日陰に強いため、シェードガーデンでも徒長せず、しっかりと地面を覆うのでグランドカバーとしても注目の植物です。意外と半日陰向きのカバープランツで銀色や明るい緑色の葉を持つものは少なく、使い勝手が良いのもオススメ理由です。
初夏には花茎が伸びて、小さな花をたくさん咲かせます。
花色は濃いピンク、淡いピンク、白、黄色などがあります。
関連記事>>>『ラミウムの品種(種類)|特徴や画像も!【耐寒性多年草】』の詳しい記事はコチラ▼
2.リシマキア
リシマキアは、サクラソウ科の耐寒性多年草で、北半球を中心に約200種類ほど分布し、多くがヨーロッパやアフリカが原産の植物です。
リシマキアには、茎が直立するものと、這うように伸びていく種類があります。初夏に株一杯に花を咲かせて、地面いっぱいに美しい絨毯のように広がり、大変丈夫なことからグランドカバーとして親しまれている品種もあります。種類は沢山ありますが、どの種類も丈夫で大変育てやすく、植物が育ちにくいような場所でも元気に広がってくれます。
特に耐寒性に優れています。そのため、比較的簡単に越冬させることができるので常緑の耐寒性のグランドカバーにも最適です。水分を多く含んだ土を好むため、雨にも強いです。害虫による被害も受けづらく、病気にもなりにくいですが、葉が増えすぎると風通しが悪くなり弱ってしまうことがある点に注意しましょう。
日本でも人気の園芸品種であるリシマキアは、そのどれもが春から夏にかけて花を咲かせます。
関連記事>>>『リシマキアの品種(種類)|特徴や画像も!【耐寒性多年草】』の詳しい記事はコチラ▼
3.セダム
セダムは、たくさんの種類がある多肉植物(その中のベンケイソウ科マンネングサ属) で、世界各地でみることができます。
少々の水でも生育し、繁殖力が旺盛で簡単に増やせる丈夫な植物ですので、最近では屋上緑化に適した植物として紹介されたりもしています。
また地面を広がるように育ちますので、たくさんのセダムを植え付けることで、味気のない地面が緑の美しい場所へと変身します。
耐寒性・耐暑性ともに優れているので大変育てやすく、放っておいても育つことから、初心者ガーデナーの方にもおすすめのグランドカバーです。
増やす方法も簡単で、葉や茎を切って土にさすだけで増えていきます。うk
品種によりますが、セダムは常緑で寒さに強いです。
種類によっては花を咲かせたり紅葉する種類もあり、1年を通して楽しめます。
関連記事>>>『グランドカバーにおすすめのセダム(多肉)3選とは?雑草対策にも!』の詳しい記事はコチラ▼
4.ビオラ・ラブラドリカ
ビオラ・ラブラドリカは、スミレ科の耐寒性多年草です。パッとした華やかさはないものの、冬も常緑で深い葉色と可憐な小さな花が美しい人気品種です。
花はスミレ色で開花期は、冬(秋)から初夏までと大変長く、草丈が伸びずコンパクトに咲きます。またシックなハート型の黒葉が美しく、花のない時期も楽しめることから、鑑賞価値が高いおすすめのビオラです。
草丈はコンパクトに、やや這性気味に広がるように育つことから、庭のグランドカバーとしても適しています。
性質は原種と変わらず強健で、マイナス35度程度の耐寒力があり、極寒地でなければ戸外で越冬します。そしてスミレの中では耐暑性が強く、比較的夏越しも容易です。
関連記事>>>『ビオラ・ラブラドリカの育て方|庭のグランドカバーや寄せ植えにも』の詳しい記事はコチラ▼
5.シレネ・ユニフローラ
シレネユニローラは、ナデシコ科の耐寒性多年草(宿根草)でシレネの一種です。
可愛いカラーリーフプランツで、4月~6月頃に咲く花は釣鐘状の愛らしい形で、最近ガーデニングで大変人気となっている植物です。
シレネユニフローラは、マイナス10度まで耐えるので、かなりの寒冷地でも戸外で越冬が十分可能なほど丈夫な植物です。
また草丈が低く地面を這って広がるように育ちますので、味気のない地面が緑の美しい場所へと変身します。
他の植物が育ちにくい乾燥地や砂地にも耐え、石垣や砂地など斜面の土止め、雑草対策にも使用できます。よってシレネユニフローラは、お庭のグランドカバーに最適な植物だと納得されるのではないでしょうか。
シレネユニフローラの中でも斑入りの『ドレッツバリエガータ』は、斑入りの明るい葉が美しく、花の咲かない時期でも庭が明るくなるのも魅力の1つで、大変人気でおすすめの品種です。
関連記事>>>『シレネユニフローラをグランドカバーに【雑草対策】|夏越しの方法も!』の詳しい記事はコチラ▼
6.ヒューケラ
ヒューケラは、ユキノシタ科の耐寒性多年草です。
一年を通して葉をつける常緑性で、ほぼ一年中同じ草姿を保ち、またとにかく手入れがほとんんど必要ないのが最大の魅力です。
緑葉のものから黄色や赤紫色の葉、そして斑入り葉など色や模様は変化に富みます。品種にもよりますが夏の直射日光に弱いため、半日陰に植えるのが最適です。
また、-15度まで耐寒性があるため、冬の防寒は必要ありません。
また耐陰性もあり、日陰でもマット状になる葉の神秘的な色が1年中楽しめるグランドカバーとしても、花壇や寄せ植えにと用途は多彩です。
品種の特性をよくつかんで、ヒューケラどうしをいろいろ組み合わせて植えるだけでも雰囲気が出るので、本当に大変おすすめなリーフプランツです。
関連記事>>>『ヒューケラの育て方と特徴|種類やカラーリーフとしての使用例も!』の詳しい記事はコチラ▼
7.ワイルドストロベリー
ワイルドストロベリーは、バラ科の常緑多年草のハーブです。
葉の色が若緑色で明るく、ガーデニングの素材としても人気があります。
ワイルドストロベリーという名前からもわかるように、イチゴの野生種なので耐寒性・耐暑性ともに強く、大変育てやすい植物です。
日当たりと水はけがよければ、あまり場所も選ばず、わずかなすき間でも育つほどです。
またランナーで横へと広がる力が強く、グランドカバーとしても最適です。4月~6月に咲く白い花も可愛いく、その後に小さな実もつけ、葉も常緑なことから1年中楽しめるおすすめの植物です。
関連記事>>>『ワイルドストロベリーの育て方と管理方法!手入れや特徴も【多年草】』の詳しい記事はコチラ▼
8.タイム
タイムは、シソ科の常緑のハーブです。種類が多く、立ち上がり上に伸びる立性のもの(コモンタイム)と這うように生育する匍匐性のもの(クリーピングタイム)に分かれます。
地面をはうように育つ「ほふく性」の品種は、常緑性で花も美しいので、コンテナの寄せ植えや花壇の縁、石組みの間など、香りのあるグラウンドカバープランツとして利用されます。
また耐寒性・耐暑性(多湿には弱い)に強く、育てやすく手間いらずのことから初心者ガーデナーの方にもおすすめです。
クリーピングタイムという品種は、4~6月にピンクの花が地面いっぱいに咲きます。
タイムは料理の他にも、花はサシェにも使うことができます。
関連記事>>>『グランドカバーにオススメの強い植物3選|実や花を咲かせるものも!』の詳しい記事はコチラ▼
9.アイビー(ヘデラ)
アイビー(ヘデラ)は、ウコギ科キヅタ属に分類されるツル性植物です。
葉の模様が様々あり、白い斑が入っているものやグレーやライトグリーンなどのマーブル模様の葉などがあります。
性質も非常に強健で屋外で難なく常緑で越冬することができます。耐陰性もあるため、出窓のある洗面所などに置いて管理することもできます。
そのためシンボルツリーの下草として、グランドカバープランツとして使用するのもおすすめの植物です。
水耕栽培でも育てることが出来るため、いろいろな模様のアイビーを少量ずつビンやビーカーなどに水挿しにするとインテリアにもなり素敵です。
庭のグランドカバープランツの動画
▼上記でご紹介したタイムやラミウムセダムなど、グランドカバー植物を動画でUPしました♪
春になると花が咲いてお庭を明るくしてくれる様子も見ていただけますよ( *´艸`)
「どんな風に植えようか?」悩んでいる方の参考になれば嬉しいです♪
お庭に沢山の植物を植えている方あるあるの悩み
あなたの庭の植物の名前、全て言えますか?笑
私は、ずっと「え~と」ってなっていました。
▼でもこれを使い始めてからは植物名バッチリですよ(^^♪
>>>庭で育つ植物の名前を忘れない方法とは?写真アプリ『アルバス』活用法! | GARDEN PRESS (lesscash.xyz)
最後に・・・
いかがでしたでしょうか?
冬の寒さにも強く寂しい庭を緑で彩る常緑のグランドカバーを選んでご紹介致ししたが、あなたが
どんなグランドカバーを植えたいのか、その場所はどんな場所なのか?
を考えると、その場所に向いているグランドカバーの植物が分かってきます。
それぞれの特徴を知って、雑草対策にもなるグランドカバーで『手間いらずの庭』を楽しんで下さいね。
今回は『グランドカバー|寒さに強く常緑で手間いらずな植物9選!』のタイトルで、お届け致しました。
それでは以上になります。
最後までご覧頂きありがとうございました。
少しでもこの記事が、お役に立てれば嬉しいです。
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