深いグリーンのものもあれば、明るいグリーンや赤・黄金色・白い斑が入ったグリーンなどもあります。
また、冬も常緑で一年中きれいな葉色を保ち、寄せ植えや、庭植えに欠かせない存在です。
そこで今回は「カレックス|育て方や特徴も!おすすめの品種(種類)5選!【グラス植物】」のタイトルで、カレックスの育て方と一緒に、種類(品種)や特徴もまとめてお届けしたいと思います。
こんな方におすすめ
- カレックスを育ててみたい
- カレックスのおすすめの種類(品種)を知りたい
- お庭や寄せ植えにアクセントになる植物が欲しい
- グラス植物やカラーリーフに興味が出てきた
それでは詳しく見ていきましょう!
見たい項目へジャンプ
カレックスの基本情報
- 植物名:カレックス
- 科名:カヤツリグサ科
- 属名…スゲ属(カレックス属)
- 学名:Carex
- 別名:シルバーグラス、アオヒゲ、銀針草 、など
- 開花期:初夏~夏(シルバー)
- 分類:宿根草(耐寒性多年草 常緑性)
- 草丈:50cm前後が多い(20~120cm)
- 耐寒性:強い(約-12℃)
- 耐暑性:強い(蒸れに弱い)
- 日照:日向~日陰
カレックスとは?
カレックスは、日本を含め世界に2000種以上が分布するカヤツリグサ科スゲ属(カレックス属)の植物です。
非常に多くの種が属するカレックスですが、日本では約210種の種が自生しています。
カレックスには非常に多くの種が分類されており、栽培される品種も実に多様です。
緑葉のほか、光沢のある銅葉や黄緑色の葉、斑入りなどバリエーション豊かです。
花は、4月から6月上旬ごろ、葉の間から花穂を伸ばし、雄小穂と雌小穂を咲かせます。
丈夫な性質で、病害虫の発生もほとんど無く、育てやすい植物です。
放任でもよく茂り、常緑で冬を越します。
カレックスの特徴とは?
▲我が家の庭のカレックスの様子
カレックスの特徴としては、とにかく丈夫なグラス植物です。耐暑性、耐寒性もあり冬も常緑で一年中綺麗な葉色を保ち、寄せ植えや庭植えに最適です。
カレックスは耐陰性もあるため、庭の日の当たらない日陰の場所で何も植えるものがないと諦めていた方にも、是非おすすめしたいグラス植物です。
またカレックスは、丈夫で育て易く、手間いらずな上に、花壇の縁取り、寄せ植え、グランドカバーなど用途が広いため、初心者ガーデナーの方にピッタリの植物です。
カラーリーフプランツとしてのカレックスとは?
▲我が家の玄関前のカレックスの様子
日本では、現在カレックスは約210種の種が自生しているといわれています。
緑葉のほか、光沢のある銅葉や黄緑色の葉、斑入りのものから、茶色く枯れたような色をしたものなどバリエーション豊かです。
特に白い斑入りの緑色葉の品種(ジェネキーやベアグラスなど)は、美しくカレックスのなかでもカラーリーフプランツ※として大変人気があります。また、常緑性ですので、一年中ずっとお庭を彩ってくれるのも魅力の1つです。
※カラーリーフプランツとは?
草花や樹木のなかで、特に美しい葉色をもつ植物の総称です。
さまざまな葉色を見せる斑入り葉、銅葉、銀葉、黄金葉など、植物の中でも美しい葉の色を持つ植物群が、庭のアクセントカラーとして注目されています。
カレックスの花は?
▲我が家のカレックスの花の様子
カレックスの花は、4月から6月上旬ごろ、葉の間から花穂を伸ばし、雄小穂と雌小穂を咲かせます。
カレックスはカラーリーフプランツとしてされるほど葉の色が美しいのですが、花はあまり注目されていません。
稲穂の様な、またブラシの様な花を咲かせるカレックス。
華やかさには欠けますが、年中常緑の本当にありがたい存在です。
カレックスの種類(品種)は?
カレックスは、日本を含め世界に2000種以上が分布するカヤツリグサ科スゲ属(カレックス属)の植物です。
カレックスには非常に多くの種が分類されており、日本では約210種の種が自生しています。
品種も実に多様で緑葉のほか、光沢のある銅葉や黄緑色の葉、斑入りなどバリエーション豊かです。
種類(品種)ごとに簡単に特徴をまとめてみました。
カレックス種類(品種)の特徴
- ベアグラス・・・・・・・明るい斑入り葉、やや這性
- フロステッドカール・・・銀がかった白緑色、小型
- ブロンズカール・・・・・銀がかった明るい茶色、小型
- ブキャナニー・・・・・・赤茶、直立、カール、やや大型
- フラゲリフェラ・・・・・緑がかった茶色、一番丈夫、大型
- レッドルースター・・・・濃い茶色、カール、やや大型
- ジェネキー・・・・・・・明るい斑入りの細葉、小型
特徴を参考に、お気に入りのカレックスを是非育ててみて下さい。
カレックスの育て方
カレックスの栽培環境・日当たり
カレックスはとにかく強い植物ですので、あまり環境を選びません。
ひなたに植えても日陰に植えてもちゃんと育ってくれますので、ガーデニング初心者には大変おすすめの植物です。
多くの種類は日なたでも日陰でもよく育ちますが、白い斑が入る品種は強い日ざしに当てると葉が傷みやすいので、半日陰が適しています。逆に、銅葉や黄色葉の品種は日照不足にすると発色が悪くなるので、日当たりのよい場所で育てることをおすすめします。
カレックスの用土(鉢植え)
水はけがよく、通気性のある土が適しています。
市販の草花用培養土を用いるか、赤玉土7、腐葉土3の配合土を用いるとよく育ちます。
(品種によって、やや湿り気のある土壌を好むものもあります。)
カレックスの水やり方法
カレックスはとにかく丈夫な植物ですので、庭植えの場合は水やりをほぼ必要としません。
雨水だけでしっかりと育ってくれる庭植えの場合は、ほぼ降雨のみで大丈夫です。
ただ水切れをさせると葉先が枯れ込むので、夏場に酷く乾燥が続くようなら、水やりをして下さい。
鉢植えの場合は、用土の表面が乾いたらたっぷりと。
カレックスは根をどんどん伸ばして水分を吸収しますので、土が乾きやすいのです。
土の表面が乾いたら鉢底からしたたるまでしっかりと水やりをします。そしてまた表面が乾くまで様子を見ましょう。丈夫な植物とはいえ、極端な乾燥は厳禁です。
カレックスの肥料
カレックスはやせ地でも育つ植物で、基本的に肥料はほとんど必要ありません。
庭植え、鉢植え共に、植え付けの時だけ緩効性の化成肥料を混ぜておくなどの、元肥を施しておけば追肥は必要ありません。
ただし、早く大きくしたい場合は春や秋に置き肥をすることで育ちが良くなります。
カレックスの植え付け、植え替え
カレックスの植え替えの適期は、春の3月頃です。
植え付け
庭植えの場合は、用土に腐葉土をうえか混ぜ込んで水はけの良い環境を作っておきます。
さらに元肥として、緩効性化成肥料を混ぜ込んでおきます。
鉢植えの場合は、市販の草花用培養土を使うか、赤玉土(小粒)7・腐葉土3などの一般的な配合土に緩効性化成肥料を混ぜ込んで土を作ります。
植え替え
庭植えの場合は、植え替えの必要はありません。
鉢植えの場合は、植え替え判断としては根詰まりをしているかどうかで行います。
根詰まりを起こしているようなら植え替えを行って下さい。
その際は、一回り大きな鉢に植え替えるか、株分けを行います。
カレックスの刈り込み、剪定
カレックスは冬時期に、株本から5㎝程度の位置で剪定をしてあげます。剪定をしないと中心部が枯れやすいので、冬時期には剪定をしてあげることをおすすめします。株本から5㎝で剪定をするとかなり寂しい雰囲気になるのですが、すぐに大きくなりますので心配はいりません。剪定をすると、まるで刈り取ったあとの稲のようになりますが、剪定も大事なケアの一つです。
常緑で冬の間も葉がありますが、3月頃に刈り込みを行うと、株の中心部分まで日が差し込み、春以降に美しい草姿で楽しむことが出来ます。
また、草丈を低く抑えたい場合は、適宜刈り込み作業を行うことで、葉があまり伸びず、グランドカバーのように扱うことも可能です。
カレックスの増やし方(株分け)
種まきでも増やすことが出来ますが、園芸品種は親株と同じ葉色や草姿に育たないことがあるので、増やしたい場合は、株分けが簡単でおすすめです。
株分け
植え替えと同様に、カレックスの株分けの適期は春の3月~4月上旬です。
掘り上げた株をハサミなどで切り分けて植え付けて下さい。
丁度いい鉢に植え替えてあげるだけで株分けは終わりです。
>>>関連記事「カレックスの増やし方|株分けの方法の手順や時期は?【グラス植物】」の詳しい記事はコチラ▼
カレックスの病気・害虫
病害虫の発生はほとんどありません。
冬越し
カレックスの耐寒性は品種により異なりますが、流通している品種の多くは寒さに強い性質です。
シマカンスゲやエバーゴールドは非常に強く、両種に比べるとカレックス・コマンスはやや耐寒性に劣るものの、-10℃程度の気温であれば問題ありません。
土まで凍るような寒冷地の場合や、鉢植えで用土の凍結の心配がある場合は、凍結対策を施して下さい。
カレックスの先祖返り(斑入り品種)
斑入り品種は、先祖返りで緑葉が出ることがあります。
固定された斑入りでも、突然に元に返るのを原種(先祖)返りと言い、斑が入った部分より強くなりますから、これをそのままにしておくと全部の斑が出なくなります。
このような場合は、緑の部分を徹底的に除去するのです。
または、株分けを行って、緑葉の部分を処分してください。
斑入りの葉を残す一番の方法は、斑が入ってない葉を見つけたら地道に取り除いていくのが一番確実ではないでしょうか。
放っておくと美しい斑入り葉が少なくなり、緑葉ばかりの株になってしまいます。
カレックスの育て方や特徴まとめ
■カレックスの育て方・特徴のポイント■
- 日向で育てる!斑入りは半日蔭がおすすめ!
- 用土は水はけがよく通気性の良いものが良い!
- 水遣りは庭植えなら降雨だけでOK!の手間なし!
- 肥料はほとんど必要ナシ
- 常緑なのでほぼ剪定の必要ナシ
- 病害虫の心配はほとんどナシ
- 株分けで増やせる
育て方やお手入れのポイントを知ると、カレックスが耐寒耐暑性に優れた丈夫なグラス植物だとお分かり頂けたと思います。
よって、植えつけさえすれば、ほとんど手間いらずなので、初心者のガーデナーさんには大変おすすめの植物です。
カレックスのおすすめの品種(種類)5選!と特徴
カレックス・アウバウム
カレックス・ アウバウム |
||||
|
カレックス・アウバウムはカヤツリグサ科の耐寒性常緑多年草の園芸種です。
-20℃程度の耐寒力があり、北海道西部以南の暖地であれば戸外で越冬します。
濃いブロンズ色の細い葉で、ブロンズカール等と比べやや硬めの葉で、すっきりと立ち上がるような草姿を持つ品種(種類)です。
ガーデンにポイントとして植え込むと、とてもナチュラルな雰囲気が出てきます。
丈夫で強健、病害虫にも強く、植え放しで大丈夫です。
草丈は35~45cmほど。
カレックス・エバーゴールド
|
カレックスエバーゴールドは、カレックスの黄金葉品種で常緑宿根草です。
葉に黄色の斑が入り、ベアグラスとも呼ばれます。
山間部などで自生しており、 植える場所を選ばない、とても育てやすい品種(種類)です。
細く繊細な剣葉が美しく、大きな木の根締めや、花壇のアクセント、グランドカバーにもぴったり。
初心者の方に、特にオススメのカレックスです。
カレックス・ブロンズカール
↓人気で『臨時閉店中』になることがあります。日を変えて覗いてみてくださいね♪
|
カレックス・ブロンズカールは、ニュージーランド原産で、糸のように細い銅葉で、葉先が柔らかくカールする品種(種類)です。
しっかり日に当てて育てると発色がよくなります。
茶褐色のグラスの中では小型で葉が細く、寄せ植えなどにも使いやすい品種(種類)です。
別名ミルクチョコレート 。庭植えやコンテナガーデンに向きます。草丈は25cm前後。
カレックス・フロステッドカール
Carex comans ‘Frosted Carls’
カレックス・フロステッドカールは、ニュージーランド原産で、糸のように細い淡緑色の葉を持ち、葉先がやわらかく弓なりにカールして垂れ下がりる品種(種類)です。
草丈は30cm前後です。
カレックス・ブキャナニー
|
赤褐色の葉色の渋いグラスでロックガーデンによく似合う品種(種類)です。
ご紹介したカレックスの品種5種類は株の大きさも様々ですが、間引きや株分けをして大きさをコントロールすれば庭でも鉢でも楽しめます。
色々なグラスを花壇に植え、色の違いを楽しむグラスガーデンや、葉ものでまとめたリーフガーデンなどにのアクセントにもカレックスのグラス類を上手く利用してみて下さい。
カレックスの庭植え・寄せ植え例
庭のコーナーにカレックスを
この投稿をInstagramで見る
カレックスをコンテナ(鉢)や寄せ植えに
Instagramの素敵な投稿です(^o^)丿
この投稿をInstagramで見る
最後に・・・
カレックスのグラス植物は、美しい葉から他の草花の引き立て役として、或いは存在感のある草姿を主役として、近年急速に人気の高まっているグラス類です。
また、カレックスのほとんどの品種(種類)が乾燥に強く、耐暑性・耐寒性もあるため、手間いらずの庭を目指されているガーデナーの方や、ガーデニング初心者の方にはピッタリの植物ではないでしょうか。
カレックスなどのグラス植物は、お花とはまたちがった魅力があり、ガーデニングに取り入れるとお庭がよりナチュラルな印象になります。
またカレックスを植えることで、彩り豊かな花々を渋い色のグラスでまとめることにより、よりお花を美しく見せてくれる効果もあるので本当におすすめです。
今回は「カレックス|育て方や特徴も!おすすめの品種(種類)5選!【グラス植物】」のタイトルで、カレックスの育て方と一緒に、おすすめの種類(品種)や特徴もまとめてご紹介致しました。
それでは以上になります。
最後までご覧頂きありがとうございました。
少しでもこの記事が、お役に立てれば嬉しいです。
*******************
皆さんから庭の砂利や植物や雑貨などのご質問をよくいただくので・・
コチラにまとめました♪クリックして覗いてみて下さいね♡
▼ \ROOM始めました/
▼クリックをお願いします♬▼励みになります♡
コメント