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カラミンサの育て方や管理方法!種類(品種)や特徴も!【宿根草】

カラミンサは驚くほどの花期の長さが魅力の宿根草です。
6月から11月上旬まで約6ヶ月ほど開花しています。

これほどまでに長期楽しませてくれる宿根草は数少なく、常にきれいに飾りたい場所や花期の長い一年草のお相手にも最適です。

そこで今回は「カラミンサの育て方や管理方法!種類(品種)や特徴も!【宿根草】」のタイトルでお届けしたいと思います。

目次

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カラミンサの基本情報

カラミンサ
by カエレバ

 

  • 植物名:カラミンサ
  • 科名:シソ科
  • 属名:トウバナ属(カラミンサ属)
  • 学名:Calamintha
  • 別名:カラミント 
  • 開花期:初夏~秋( 6月~11月上旬)
  • 原産地:ヨーロッパ(原種の主な自生地)
  • 分類:耐寒性多年草(冬期半常緑~落葉種)
  • 草丈:15~50cm前後(生育後の高さで花丈も含む)
  • 耐寒性:強
  • 耐暑性:強
  • 日照:日向~やや日陰

カラミンサとは?

カラミンサは、ヨーロッパを中心に、アジア、アフリカに6~7種が分布するシソ科トウバナ属(カラミンサ属)の宿根草(多年草)です。

カラミンサとは、ギリシャ語の「カラ(kalos)=美しい」と「ミント(mimthe)」に由来していています。
その名の通り葉茎には爽やかな芳香があり、ハーブティーとしても利用されています。

流通するのは、カラミンサ・ネペタ種(Calamintha nepetae)とカラミンサ・グランディフローラ種(C. grandiflora)で、ネペタ種の流通量が最も多く、一般的にカラミンサというと多くの場合はネペタ種を指します。

グランディフローラ種は、ネペタ種に比べると花が大きいのが特徴です。

開花期はネペタが6月~11月、グランディフローラが5月~7月。
花期になると、茎の上部の葉の付け根から短い花柄を伸ばし、シソ科の植物らしい唇形花を多数咲かせます。
唇形花とは、筒状の花の先が上下に分かれ、唇のような形になった花のことで、シソ科やゴマノハグサ科の植物に多く見られる花の形です。

暑さに強く真夏でもあふれるように良く咲き 花期長く、爽やかな色の小花で、他の植物と合わせやすく、葉、花にはミントの良い香りがあります。

何といっても、驚くほどの花期の長さが魅力です。
これほどまでに長期楽しませてくれる宿根草は数少なく、常にきれいに飾りたい場所や花期の長い一年草のお相手にも最適です。

耐寒性、耐暑性があり、育てやすい植物です。
病害虫の発生もほとんど無く、よく花を咲かせ、こぼれ種でもよく増えます。

一度植えれば植え替えいらず、丈夫で植えっぱなしで毎年楽しめるのも魅力の1つです。

カラミンサの育て方

栽培環境・日当たり・置き場

日当たりのよいところから、明るい日陰のようなところでも容易に栽培できます。
ただ、日当たりが良い方が株が締まり、花付きも良くなります。
半日蔭だとやや徒長気味になり花数が減ります。

水はけの良い土壌を好むので、水はけの良い環境で育てて下さい。
耐寒性は強いので、防寒対策は特に必要ありません。

水やり

庭植え(地植え)の場合は、根が張ればほぼ降雨のみで大丈夫ですが、夏場で乾燥が続くようなら水やりをして下さい。

鉢植えの場合は、土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えます。
極端に乾燥させるとつぼみが落ちたり、葉が縮れて、枯れこむことがあります。
夏場の鉢植えの乾燥には特に気をつけて下さい。

冬越し中の株は、やや乾燥気味に管理します。

肥料

肥料は多いと間延びしやすいので、控えめにします。
庭植え、鉢植え共に、元肥として用土に緩効性化成肥料を混ぜ込んでおけばそれ以上要りません。

2年目以降は追肥として、春に生長をはじめる3月上旬、気温が落ち着く9月下旬の年2回、同じ肥料を株元に少量施します。
液体肥料でも構いません。

病気と害虫

病害虫はほとんどありませんが、風通しが悪いとコナカイガラムシが発生することがあります。

植え付け(植え替え)と用土

植え付け

カラミンサの植え付けの適期は3月~4月、9月下旬~11月上旬です。

庭植えの場合は、用土に腐葉土を混ぜ込んで水はけの良い環境を作っておきます。さらに元肥として緩効性化成肥料を混ぜ込んで下さい。

鉢植えの場合は、市販の草花用培養土を使うか、赤玉土(小粒)7:腐葉土3の割合で混ぜた土を使います。
鉢植えの場合も、混合土に緩効性化成肥料を混ぜ込んでおきます。

根鉢を崩して植え付け、根付くまでは乾燥に注意して育てます。

グランディフロラは過湿に弱いので、土を高めに盛って植え付けるとよいでしょう。

植え替え

庭植え(地植え)の場合、2年目以降は大きく茂るので、複数株植える場合、40cmほど間隔を空けた方がよいです。

鉢植えで冬越しをした場合は、春に植え替えを行います。
株が大きくなっているようなら、株分けを行うか、一回り大きな鉢に植え替えます。

増やし方

株分け挿し木で増やすことが出来ますが、種まきこぼれ種でもよく増えます。
ある程度育った株があれば、さし木が手軽で、失敗も少ないです。

株分け

大きく育った株は、植え替えを兼ねて株分けをすることができます。
適期は3月~4月の芽が出始めた頃、9月中旬~11月上旬です。
株を掘り上げて、根元にハサミなどを入れて株を分け、植え付けて下さい。

挿し木

挿し木は6月、9月中旬~10月上旬に行います。

茎を2~3節程度の長さに切り取って、湿らせた用土に挿し穂にします。
水揚げをしたら挿し木用土に挿して下さい。
明るい日陰で水を切らさないように管理して発根を待ちます。
1カ月ほどしたら根が張って来るので、ポット上げをしてさらに1カ月ほど育てます。
その後、花壇や鉢に定植して下さい。

種まき(こぼれ種)

タネまきは春に行います。
発芽温度は20℃前後で4月に播くと、7月頃から花を咲かせます。
一度植えたら、こぼれ種で勝手に生えて来てよく増えます。

切り戻し(剪定)

きれいに咲かせるためには切り戻し(剪定)を行います
花が次々と開花しますが、一旦満開になって散り始めたら切り戻しを行います。
なかなか花が止みませんが、ある程度満開になり、散り始めたら、バッサリと地際10cmほどまで短く切り戻し、肥料を施します。

伸ばしっぱなしでも咲き続けますが、姿が乱れてしまいますので、花期のいつでも、姿が乱れたら切ることを心がけるとこの作業の繰り返しで冬まで長くきれいに楽しめます。

生育が早いので、切り戻しても次の花が咲き始めるまで長期間はかかりません。 また切り戻しを行う事で枝数が増え、こんもりとした美しい草姿になります。

また、茎葉の混み合った部分は間引きして風通しを良くし、蒸れないようにしましょう。

カラミンサ冬は枯れる?

カラミンサの耐寒温度は-10℃程度で寒さに強い植物です。
関東以西では戸外で冬越し可能です。

耐寒性は高いですが、根が凍ると枯れてしまうので、凍結の心配がある場合は株元をマルチングしておくと安心です。

花が終わる12月頃になったら、株元から10㎝程度の高さでバッサリと切り戻します。

鉢植えの場合は、鉢土が凍らないよう軒下などに移動して下さい。

寒冷地で庭植えの場合は、株元を腐葉土でマルチングしたり、藁を敷いて根を凍結から守ります。
心配な場合は、鉢上げをするか、秋に挿し木株を作って室内に取り込んで下さい。
鉢植えの場合は、室内に取り込んで管理します。
室内ではよく日の当たる場所に置き、やや乾燥気味に管理して下さい。

カラミンサの品種(種類)と特徴

カラミンサ・ネペタ

カラミンサネペタ画像

カラミンサ・ネペタ(Calamintha nepetae)

南ヨーロッパと地中海沿岸地域に分布しているカラミンサです。
開花期は6月~11月。
花の長さは1.5㎝程度で、淡紫色~白色の花を咲かせます。
葉は1.5~3㎝程度の卵形です。

花期が初夏から秋までと長く、花は小さな花が株いっぱいに次々と開花します。
草丈50㎝程度に成長し、株はこんもりと茂ります。

特に魅力を発揮するのが夏です。猛暑にも負けない強健さがあり、白い小花をふわふわと咲かせ、涼しそうな印象があり、ミントの良い香りとともに爽やかです。

花は冬まで咲き、寒さに当たるとブルーを帯び、一層美しいです。花壇はもちろん寄せ植えにもおすすめで、他の花を引き立てる名脇役と言えます。

やや花や葉の大きい亜種(Calamintha nepeta subsp. nepeta)も栽培されています。

ハーブとして料理などに利用することができます。
コモン・カラミントとも呼ばれます。日本では比較的よく栽培されています。

カラミンサ・グランディフローラ

カラミンサグランディフローラの画像

カラミンサ・グランディフローラ(Calamintha grandiflora)

ヨーロッパ南部と中東に分布するカラミンサです。
花期は5月~7月。
花の長さは3㎝程度で、ピンク色の花を咲かせます。

花の形はサルビアに似て長さは3cmほどで、ピンク色の花を咲かせます。
ネペタと比べて、一回り大きな花を咲かせます。

高温多湿にやや弱い性質があります。ヨーロッパでは一般的で、広く栽培されています。ラージフラワード・カラミントとも呼ばれます。葉に白い斑の入る園芸品種、‘バリエガタ’があります。
花期は春から夏までで、草丈50㎝程度に成長してこんもりと茂ります。

特に魅力を発揮するのが夏です。猛暑にも負けない強健さがあり、白い小花をふわふわと咲かせ、涼しそうな印象があり、ミントの良い香りとともに爽やかです。

カラミンサ・グランディフローラ‘バリエガータ’

カラミンサグランディフローラバリエガータ画像

カラミンサ・グランディフローラ‘バリエガータ’
(Calamintha grandiflora ‘Variegata’)

上記のカラミンサ・グランディフローラの基本種の葉に白の散り斑が入る品種です。
葉に斑が入ると、全体的に明るい雰囲気になるので、半日陰の花壇の印象を明るくするのにも役立ちます。

「カラミンサ ネペタ」と「カラミンサ ネペトイデス」は違うの?

カラミンサ ネペタはカラミンサ ネぺトイズとも呼ばれるシソ科の耐寒性多年草です。

詳しく調べてみると、我が家で植えているのは白花なので正確には「カラミンサ ネペトイズ」という品種です。
タグには「カラミンサ ネペタ」と表記したありましたが・・・

「カラミンサ ネペタ」と「カラミンサ ネペトイデス」は違うの?というご質問をよく頂きます。
この2種は近縁でよく似ていますが、違いがあります。
海外では小葉、花が白でたくさん咲くタイプをネペトイデス、大葉、薄紫で花がまばらのタイプをネペタとしている場合が多いのですが、国内では、どちらもカラミンサ ネペタ として流通しています。
どちらが正しいとは言えませんが、白花タイプの方が観賞価値が高いそうです。

最後に・・・

暑さに強く真夏でもあふれるように良く咲くカラミンサ。
花期が長く、他の植物と合わせ易く、葉、花にはミントの良い香りがあります。

ボーダーガーデンや宿根草ガーデン、ハーブガーデンなど、小花は何と合わせても美しく調和するので用途が広いです。

また一度植えれば植え替えいらず、植えっぱなしで毎年楽しめます。

小花をふわふわと咲かせ、涼しそうな印象があり、ミントの良い香りとともに爽やかなカラミンサは、本当におすすめしたい品種です。

今回は「カラミンサの育て方や管理方法!種類(品種)や特徴も!【宿根草】」のタイトルでお届け致しました。

それでは以上になります。
最後までご覧頂きありがとうございました。

この記事が少しでもお役に立てれば幸いです。

関連記事>>>「手間いらずの庭|カラミンサ、セイヨウニンジンボク、フィソステギア【宿根草】」の詳しい記事はコチラ▼

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