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クレマチスとは?主な品種や魅力の系統の育て方のポイントも!

花の種類が豊富なクレマチスの人気が高まっています

ガーデニングへの関心が高まるにつれ、フェンスやアーチなどにからませたり、トレリスに誘引するなど様々な仕立て方を楽しむことが出来る植物が注目されるようになってきたことが人気の理由の1つです。

そこで今回は「クレマチスとは?主な品種や魅力の系統の育て方のポイントも!」のタイトルで詳しくお届けしたいと思います。

目次

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クレマチスとは?

クレマチスClematis)は、キンポウゲ科 センニンソウ属のこと。
クレマチス属ともいいます。
ギリシア語のKlema(蔓、巻きひげ)が学名の由来となっています。

園芸用語としては、このセンニンソウ属の蔓性多年草のうち、花が大きく観賞価値の高い品種の総称がクレマチスと呼ばれています。

修景用のつる植物として人気があり、「蔓性植物の女王」と呼ばれています。

ただし、蔓や巻きひげによってよじ登るアサガオやブドウなどとは異なり、葉柄が支柱などにからみついてよじ登っていきます。

原種は世界各地に分布していて、北半球の温帯を中心に300種ほどが自生しています。細い蔓の上に咲く可憐な花は弱そうに見えるものの、意外と強く、雨風にさらされても散ることはありません。

クレマチスの魅力とは?

クレマチスの魅力はなんといっても花が種類が変化に富んでいることです。
花弁のように見えるのは、植物学的には、蕚片(がくへん)げ弁化して色がついたもので、雄しべとのコントラストも見どころの一つです。

また、葉姿、草姿も多様で、花後に結ぶ球状の「果球」※1と呼ばれる種の集合体も鑑賞の対象となります。

クレマチスの多くは蔓性の慢性の落葉植物ですが、木立性や常緑性のもの、芳香性のものもあり、花期も四季にわたります。

イギリスでは、クレマチスは「バラに次ぐ花」「蔓性植物の女王」としてガーデニングに欠かせない植物とされています。

バラとの相性もよく、立体的に豪華に咲くバラの花と、平面的に咲くクレマチスは、お互いにない色合いや特徴を補い合いながら、ともに空間を演出する花として注目されています。

種も楽しめるクレマチスの「果球」※1とは?

クレマチスは結実すると「果球」と呼ばれる種の集合体が出来ます。
「果球」の形は様々で、花材としてもおもしろいものです。
(写真は我が家の『クレマチス 篭口(ロウグチ)」のもの)

クレマチスの花の楽しみ方

クレマチスというと、少し前まではあでやかな大輪品種を鉢植えで楽しむことが主流でした。

しかし最近ではイングリッシュガーデンの人気が高まり庭植えの材料としても盛んに利用されるようになると大輪系よりも花の形や花色の個性的な品種が注目を集めるようになりました。
▲クレマチス モンタナ系「グリーンアイズ」
クレマチス・モンタナ系は春に、株全体が花で覆われることから、今やガーデン・クレマチスでは番の人気種となりました。

▲クレマチス インテグリフォリア系「篭口(ロウグチ)」
またインテグリフォリア系ビチセラ系テキセンシス系などはこれまでのクレマチスとは全く趣の異なる花型であることから、庭づくりに関心のある人の目には、かえって新鮮な魅力を感じます。
関連記事▼我が家のクレマチス ロウグチの魅力や管理方法を記事はコチラ

▲クレマチス テキセンシス系「エールフクシマ」
さらに冬咲き種や常緑性の品種も加わって、育てる楽しみや用途の幅はいっそう広がってきました。

クレマチスの主な系統と特徴

旧枝咲き

花期は月中旬から月中旬と早咲きで、一季咲き性が強い系統。昨年伸びた枝の節々から、新芽を~節位伸ばし、その枝先に花を咲かせるグループです。
花後に花首を切るか、節を切っておくとその後に伸びて、しっかり育った枝の節々に、秋に花芽ができます。剪定の方法で分けると弱剪定または無剪定のグループです。

パテンス系

日本原産のカザグルマを中心に品種改良された大輪系園芸品種です
近年は四季咲き性を備えた品種も多数あります。
こうした品種では、花後に軽く剪定しておくと、花後日~日番花が楽しめます。

モンタナ系

中国西部からヒマラヤ地方の原産のモンタナの選抜種とその交配品種です。
その他にも、アルピナ、マクロペタラなどのグループや、冬咲きのカリシナ、アンスンエンシス、早咲きのニュージーランド系交配種などが旧枝咲きに属します。
なお、フロリダ系は本来のフロリダを交配親としたものではなく、カザグルマの変種であるユキオコシ生を親としたものなので、もともとは旧枝咲きなのですが、現在の交配品種の多くは新旧両枝咲きの性質を備えています。

新枝咲き

開花期は5月中旬からと遅咲きで、四季咲き性が強い系統。この系統では、昨年伸びた枝は大半が冬の間に枯れてしまいますが、根元付近に残った芽や土中の芽から、春になると新芽が伸びだし、10節位伸びてから、次々と花を咲かせるグループです。

咲き始めるのは遅いのですが、花後は思い切った剪定を行うと、また新芽が伸びだし、45~60日後には2番花が見られます。2番花の後も同じような強剪定を続けることで、10月ごろまで3~4回花を楽しめます

花型に変異のある魅力的なグループで、剪定方法で分けると強剪定を行うグループに属します。

テキセンシス系

北アメリカ原産のテキセンシスを中心に改良された系統です。
今年伸びた新しい枝の節々に、ベル型の花を咲かせながら伸びていきます。
夏の暑さに強いのが特徴です。

ビチセラ系

南ヨーロッパからアジア南西部に自生するビーチセラを中心に改良された品種群です。
小、中輪系の花が、株をおおうように咲きます。
つぼみは花首を曲げ、下を向いているのが特徴です。

ガーデニングブームで、今最も注目されているグループの1つです。

インテグリフォリア系

アジア、南ヨーロッパに自生するインテグリフォリアを中心に改良された品種群です。
この仲間の大きな特徴は、蔓になってからまず、木立ち性なる品種が多いことです。
交配種には変異に富んだ花が多数あります。

新旧両枝咲き

旧枝咲きと新枝咲きの中間タイプで、5月中旬から咲きだし、四季咲き性が強い系統です。

昨年伸びた枝の節々から、新芽を伸ばして、その枝先に花を咲かせるグループです
花後の剪定は強剪定でも弱剪定でもよい任意のグループに属し、花後に剪定することで年に2~3回花を咲かせます

ラヌギノーサ系

中国原産のラヌギノーサを中心に改良が進んだ、大輪系園芸品種のグループです。

ジャックマニー系

中輪、濃色のジャックマニーを交配親として改良が進んだグループ。
以前は新枝先に分類されていたこともありますが、近年は新旧両枝咲きに分類されています。

テッセン(フロリダ)とその改良品種

中国原産のテッセン(フロリダ)は種子ができにくいので、改良は無理とされていましたが、近年は交配技術の進歩で、改良品種が数タイプ紹介されています。
なお、海外でフロリダタイプというと、ユキオコシを交配親とした交配親とした八重咲きタイプをさすようです。

クレマチスを失敗なく育てるポイント

クレマチスは多様であるため、栽培は難しいと思われがちですが、2つの抑えておけば初心者でも失敗なく育てることが出来ます。

クレマチスの育て方のポイント

  • 幼苗は1年間は鉢で育て、2年目以降にコンテナや庭で楽しむこと
  • タイプ別に剪定方法が異なる

 

クレマチスはその性質から全項で紹介したように3つのタイプ(旧枝咲き・新枝咲き・新旧両枝咲き)に分けることができ、このタイプ別の剪定法さえ間違えなければ、丈夫に育ち、毎年花を楽しむことが出来ます。

病気と害虫対策は?

クレマチスは病害虫では、立枯れ病という病気が出やすいとされていますが、植えつける時に深植えにしておくことで、いったん地上部は枯れても、再び地中から芽が出て生育します。

クレマチスを深植えした方が良いというのは、地上部が枯れても対応できるからなんですね。

最後に・・・

いかがでしたでしょうか?

今回は「クレマチスとは?主な品種や魅力の系統の育て方のポイントも!」のタイトルでお届けいたしました。

私もクレマチス 篭口(ロウグチ)を育てていますが、次々と花を咲かせ、繊細な見た目と違い、意外と丈夫なクレマチスの魅力にはまってしまった一人です。

ぜひお好みの花のタイプを見つけて、クレマチスを育ててみて下さいね。

それでは以上になります。
最後までご覧頂きありがとうございました。

この記事が少しでもお役に立てれば幸いです。

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