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タイムの種類(品種)でグランドカバーに向いているのは?【雑草対策】

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タイムは、シソ科イブキジャコウソウ属の植物の総称で、350種を数えるほど多くの種類があると言われています。料理の香りづけとしてとして使われるほか、お庭のグランドカバーとしてもよく利用される植物です。

そこで、今回はタイムの種類(品種)の中でもグランドカバーに向いているタイムを中心にご紹介したいと思います。

題して『タイムの種類(品種)でグランドカバーに向いているのは?【雑草対策】』のタイトル内容でお届け致します。

こんな方におすすめ

  • タイムの種類(品種)を知りたい
  • タイムの中でグランドカバーになる品種を知りたい
  • タイムを利用して雑草対策が出来るのか知りたい

 

 

目次

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タイムの種類(品種)の特徴は?

タイムは現在では品種がとても豊富で、350品種は存在すると言われています。たくさんの種類のタイムの中から目的にあった品種を選ぶ必要があります。まず、タイムの種類(品種)の特徴と選び方を、ご紹介していきます。

タイムは主に2タイプに分類でき、一般的なタイムであるコモンタイムのような茎が立ち上がる『立性タイプ』と、クリーピングタイムのように這うように広がる『匍匐性(ほふく性)タイプに分かれます。

立性タイプとは?

立性タイプのタイムは、草丈20~40cmくらいに生長し、よく枝分かれした茎は木質化し、枝先に短い花穂をつけ、淡いピンク色の小さな花を咲かせるのが特徴です。

立性タイプのタイムは、コモンタイムを代表とした、肉などの臭み消し、防虫効果、「ブーケガルニ」としてシチューやポトフなどの煮込み料理の風味付けに使われているタイムで最も一般的なタイムです。野菜売り場のハーブのコーナーで売られているタイムもコモンタイムです。

▼立性タイプのシルバータイム(我が家の庭から)▼

シルバータイムの画像

匍匐性(ほふく性)タイプとは?

匍匐性タイプのタイムは、草丈は10センチくらいで、横に這うように広がっていくのが特徴です。
葉も小さく密集し、地面を這うように伸びるのでグランドカバーとして最適です。

香りは立性タイプのコモンタイムに比べるとやや劣りますが、コモンタイムと同じような香りのものからレモンの香りがするもの、キャラウェイ、オレガノの香りがするものなど様々な香りがあります。

▼匍匐性タイプのタイム:ロンギカウリス(我が家の庭から)▼

ロンギカウリスの画像

 

グランドカバー※とは・・・

文字通りグランドカバープランツは地面を覆う植物なので、 ほふく性のある植物や、地面を覆うくらいの背丈の低い植物を「グランドカバー」と呼んでいます。

またグランドカバーは、水やりなどがあまり必要でなく、丈夫な植物が多く成長も早いのが特徴です。

タイム・・たくさんの種類があるけど・・・
地面を這うように育つ匍匐性タイプのタイムの種類がグランドカバーとしては最適ってことだね♬

さらに土のままにしておくよりもグランドカバーの植物を植えている方が、雑草が生えにくく雑草対策になり、お手入れも簡単になるというメリットもあります。

それでは、匍匐性タイプのタイムの種類(品種)を中心に詳しくご紹介していきます!

匍匐性(ほふく性)タイプのタイムの種類

匍匐性タイプのタイムの画像

匍匐性タイプのタイムは、草丈は5~10cm前後で(花が咲いた時の草丈)、横に這うように広がっていくのが特徴です。地面を這うように生長するので広い場所のグランドカバーに適しています。

 

クリーピングタイム:花期6月下旬~7月

クリーピングタイムの画像

クリーピングタイムは、ヨーロッパに広く分布する種で、ワイルドタイムとも呼ばれます。草丈は5~10cmほどで、枝の先端はあまり立ち上がらずに、名前の通り這うように広がります。花の満開時期は株全体がピンク色のカーペットのようになり、とても可愛らしいです。
花色は紅桃色、ピンク花や白花、などがあり、バラエティーに富む品種です。


▲クリーピングタイムの紅桃色の様子


▲クリーピングタイムの白花の様子
クリーピングタイムの白花の葉色はクリーピングタイム赤花より少し明るい緑色をしています。

クリーピングタイムは、ロンギカウリス種に比べるとやや葉が大きく、花付きには劣りますまた冬の寒さに当たると葉が銅色になるのが特徴です。

ロンギカウリス(ロンギ―コーリス):花期5月

ロンギカウリスの画像

ロンギカウリスやロンギ―コーリスと呼ばれているタイムで、花付きが抜群で、かつ強健なので、グランドカバーに最もおすすめのタイムと言えます。
どこかで一面のピンクの花を咲かせるグランドカバーを見かけたことがありましたら、それはロンギカウリスの品種ではないかと思います。また、数多くあるグランドカバーと銘打つ植物の中でもこれほどお花をつけてくれる植物はないのではないでしょうか。

イタリアを中心に、ヨーロッパの地中海沿岸部に分布するタイムで、牧草地や草原、岩場などで自生が見られます。

クリーピングタイムに比べると葉がやや小さく、長楕円形です。花は密に付き、非常に花付きが良いのが特徴です。春から秋にかけて横へ広がる成長が早い。雑草防止対策だけでは無く花を楽しめるタイムです。

レイタータイム:花期5~8月

レイタータイムの画像
レイタータイムは、近年登場した新品種で、グランドカバー用に開発された匍匐性のタイムです。

レイタータイムは生長が旺盛で這うように広がり、踏みしめにも強いのが特徴です。踏みつけに強いので、通路沿いや石、レンガや枕木の隙間に植えるのにもよいと思います。草丈も5cm~10cm程度、立ち上がりもないタイムなので芝生の代わりとして利用できます。花はピンク色です。生長が速いタイプなので、あまり増やしたくない方にはおすすめできませんが、通路沿いなどで雑草防止に広く増えてほしい方にはおすすめのタイムです。

 

フォックスリータイム

フォックスリータイムの画像

フォックスリータイムは、クリーム色の斑の入った葉が特徴の品種です。匍匐性ですのでグランドカバーに利用しやすいんですが、他の匍匐性のタイムよりは成長が遅い品種です。冬季は、葉の色がピンクぽく紅葉します。

またフォックスリータイムはあまり花を咲かせないのも特徴です。

ドーンバレータイム:花期7月上旬頃

ドーンバレータイムの画像

ドーンバレー・タイムは、黄斑レモンタイムともよばれ、レモンの香りが強いほふく性タイムです。夏に淡い紫色の花をたくさんつけます。園芸用、料理用、ハーブティとして利用できます。秋にはブロンズ色に変わる葉色も楽しめます。葉が細かいので、雑草対策におすすめですが、成長は匍匐性のタイムの中ではゆっくりな品種です。花は、クリーピングタイムのような花が7月上旬に開花します。

 


クリーピングタイムの近縁種:イブキジャコウソウ

イブキジャコウソウの画像

イブキジャコウソウは、ハーブとして利用されるタイムとは同属の近縁種で、草姿はクリーピングタイムによく似ています。葉は1㎝程度の卵形で茎に対生し、茎はよく分枝して草丈10㎝程度で地面を這うように広がります。
クリーピングタイムに比べると、野の花の趣があります。
日本では、北海道、本州、九州に分布しています。
基本種の花色はピンクから桃紫ですが、白花品種も流通しています。葉茎には芳香がありますが、ハーブとしては利用されません。

 

匍匐性のタイプならどの品種もグランドカバーには向いてるけど・・・
生長が早くて踏みつけにも強い『レイタータイム』か、葉が小さくてよく茂り、また花も楽しめる『ロンギカウリス』の品種がおすすめですね♪

 

また匍匐性タイプのタイムは、生長が早い品種が多いですが、根が浅く場所を限定することは難しくないため、調整が可能です。大規模なグランドカバーから、ちょっとした地面を埋めたい方にもお勧めです。また、暖地※では冬も常緑です。

立性タイプのタイムの種類

立性タイプのタイムは、草丈20~40cmくらいに生長し、料理やハーブティーとして使う場合はこのタイプが向いています。広い場所のグランドカバーには向いていませんが、ちょっとした隙間の土隠しには利用できるので、場所に寄っては立性タイプのタイムを植えてみてはいかがでしょうか。

立性タイプのタイムの画像
▲手前が隙間に植えた立性タイプ(半匍匐性)のシルバータイム(我が家の庭から)▲

コモンタイム

コモンタイムの画像

コモンタイムは立性タイプの代表するタイムの品種です。お料理にも・・・茎や葉をブーケガルニにも使用するハーブです。ブーケガルニ以外でも何かとお料理に使用できる香りの良いハーブです。

シルバータイム

シルバータイムの画像

シルバータイムは、白い斑入りの葉が美しいタイムです。半匍匐(はんほふく)性なので、寄せ植えの前面に植えると少し垂れるようになってきれいです。夏に薄いピンクの花を咲かせ、秋には紫をうっすらとかけたように紅葉します。
園芸用、ハーブティ用、お料理用に利用できます。やわらかいレモンの香りがします。

レモンタイム

レモンタイムの画像

レモンタイムも立性タイプの品種です。コモンタイムと並び、人気種のひとつで、グリーンの葉で淡いピンク色の花が密集して咲き競います。レモンの香りがします。レモンタイムティーとしても楽しめます。


他にも・・・立性タイプは、オレンジタイム、キャラウェイタイム、オレガノタイム、ラベンダータイムなど香りを楽しむ品種が多くあります。

■タイムを育てるポイント■

タイムは日向、半日陰とも植えられますが、なるべく日当たりのよい場所に植えてください。日当たりが良い場所だと花付きがよくなります。耐寒性、耐暑性、耐雨性が強く、管理はとても簡単です。ただ湿気と蒸れを嫌うので、梅雨の時期と秋に込み合った部分をすくように剪定すると良いでしょう。
とても丈夫ですが、葉が密集しているため、高温多湿に注意が必要です。水はけの良い用土、場所で育ててください。

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最後に・・・

タイムの種類(品種)、いかがでしたでしょうか?

グランドカバーに向いているのは匍匐性の中でも、新品種で踏みつけに強い『レイタータイム』か、葉も小さくてよく茂り花も楽しめる『ロンギカウリス』の品種が適していると思います。

お庭に植える場所の広さや、どう使いたいかによって、カラーリーフとして葉の色を選んだり、香りを選んでみるのもタイムを育てる楽しみかもしれませんね。

今回は『タイムの種類(品種)でグランドカバーに向いているのは?【雑草対策】』のタイトルで、お届け致しました。

それでは以上になります。
最後までご覧頂きありがとうございました。

少しでもこの記事が、お役に立てれば嬉しいです。

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この記事を書いた人

庭師歴30年の夫と一緒に、「手間いらずで居心地のいい庭作り」をテーマに、DIYで庭作りを楽しんでいます。
丈夫で育てやすい宿根草や雑木を使い、一度植えたら手間がかからない庭を実現。アンティークレンガを使ったデザインで、時間をかけずに植物との暮らしを楽しみたい方にぴったりのアイデアをお届けします。
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コメント

コメント一覧 (2件)

  • りょうこさん!すみません!コメントいただいた記事がこちらの手違いでUPされてたので、タイムの種類の記事にコメントを移動させていただきました。

    タイム・・・我が家もシルバータイムは夏場も生き生きしていますが、他のタイムは(ロンギカウリスなど)りょうこさんのお庭のタイムと同じような感じですよ。(鉢植え?地植えかな?)

    今、出来る事は・・・枯れている部分は地際でカットされるといいと思います。根はきっと大丈夫なので、また春には元気に新芽をだしてくれるはずですよ♡

  • 以前からinstaフォローさせていただいてるのですが、初めて質問させていただきます。
    mipoさんのブログを我が家の庭づくりの教科書として拝見しているのですが、今回の記事のタイム(クリーピングタイム)が枯れていることに今朝気付きました。枯れている部分は根が浮いてしまっており(葉や茎を持つとべろんと持ち上がってしまう)地面もフカフカしている感じがします。
    タイムがこのようになるのは何か病気でしょうか?

    りょうこ

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