名前の通りスモーク状のフワフワとした花(不稔花)が人気のスモークツリー。
今回は、最近庭木としても、庭のシンボルツリーとしても急速に普及しているスモークツリーをご紹介したいと思います。
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スモークツリー基本情報
科名:ウルシ科
学名:Cotinus coggygria
別名:ケムリノキ(煙の木)、ハグマノキ(白熊の木)
樹高:3m~4m
開花期:5月 スモークの花状になるのは6~7月
スモークツリーの特徴

スモークツリーは、ヨーロッパからアジアにかけて分布する、ウルシ科ハグマノキ属の落葉樹です。
スモークツリーは、名前からも分かるように花を咲かせた後にフワフワとした煙のような不稔花(ふねんか)を見せるのが特徴の植物です。
ただ、スモークツリーはイチョウなどと同じように雌雄異株で、花後に煙のようになるのは雌花のついている雌株だけです。
(雌株の花の中心には雌しべ、雄株の花の中心には5本の雄しべがあります)
また、スモークツリーの花期は6月~7月。
花期になると、枝先に円錐状の花序を出し、花径3~5㎜程度の小さな花を多数咲かせます。
花は5枚の花弁を持ち、淡い黄色をしています。
▼『スモークツリーの花が咲かない理由は?』花やスモークについての詳しい記事はコチラ▼
スモークツリーの花が咲かない理由は?オスとメス(雌雄)の株の見分け方も!
暑さにも寒さにも比較的に強いスモークツリーは、初心者の方でも育てやすいので庭木のシンボルツリーとしてもおすすめの樹木です。
スモークツリー|育て方と管理方法は?
環境・日当たり
耐寒性、耐暑性共に強く育てやすいのが利点です。
成長が早く、枝が横に張るので、庭植え向きです。
ある程度の広さを確保できる場所を選んで植えつけます。
日当たりと水はけがよく、腐植質に富んだ場所が適しています。
高さの割に根が浅く、風で折れることがあるので、強風が当たらない場所が良いでしょう。大雪や強風の恐れのある地域では支柱を添えると安心です。
水やり
植えつけ後しばらくは乾いたら与えますが、その後は必要ありません。
地植えの場合は放っておいても枯れることは滅多にありませんが、湿度に弱いので乾燥した水はけの良い土に植える必要があります。
肥料
生育が悪いときは、寒肥として12月から3月に緩効性化成肥料(チッ素N-リン酸P-カリK=10-10-10など)や固形の油かすを施すのがおすすめです。
病気と害虫
スモークツリーは害虫に強いので、対策は特に必要ありません。
枝が良く成長しますが、伸びすぎると風通しが悪くなり、虫が発生することもあるので理想は毎年剪定をして、通気性を保つことをを望ましいです。
病気は、うどんこ病が発生すると、葉が粉を吹いたようになります。
植えつけ、 植え替え
11月~3月上旬の根が落ち着いている落葉期に行います。
根を切らないように注意しながら根鉢を1/3ほどくずし、腐葉土や完熟堆肥などを混ぜてから植えつけます。
ふやし方
タネまき:
タネでふやします。さし木やつぎ木も可能ですが、湿度を維持することが出来ないと困難です。雌木でもほとんど結実しませんが、結実していれば9月~10月に採種し、鉢にまきます。
しかし開花するまで、雄雌の区別は難しいです。
株分け(ひこばえ):
若木は地際から盛んにひこばえ※を出します。
普通は取り除くのですが、1m程度まで伸ばしてから、根をつけるように切り離してふやすこともできます。
※ひこばえとは・・・
蘖(ひこばえ、ベーサルシュート、英語:Basal shoot)とは、樹木の切り株や根元から生えてくる若芽のこと。
太い幹に対して、孫(ひこ)に見立てて「ひこばえ(孫生え)」という。春から夏にかけて多く見られる
剪定の時期は?
剪定:
基本は落葉期に伸びすぎた枝を好みの位置で剪定します。
その後に複数の枝が伸びるので、花後に不要な枝を基部から切り取ります。
また剪定は周年可能ですが、冬の落葉期が適期です。
晩秋から枝先に花芽を持っているので、冬にすべての枝を切ると花が咲かなくなります。しかしながら生育が早く枝が横張りし、枝の中間からは枝が出にくいため、放任にすると徒長して木の先だけに葉が茂り、姿が悪くなりますので、大きく育ったら毎年剪定を行います。
(若木の剪定は不要です)
コツは短い枝をなるべく残し、伸びすぎた枝を短く剪定することで、ある程度花芽を残し樹形を抑えることができます。
(節に関係なく切った位置から春に新枝が数本出て分岐します)
このような点から花後の晩夏、来年の花芽ができる前に切れば良いように感じますが、花後は樹勢が弱っており、暑い季節でもありますので、新しい枝が出にくいです。花後に出る新枝は落葉までしっかりと伸ばし、冬に切る方がお勧めです。
ただ花が咲かないという声をよく耳にします。
- その場合・・剪定は、開花直後(の時期)に行うのがオススメです。
時期を間違えると花芽を剪定してしまい、その年には花が咲きません。
慣れてくると、花やスモークが必要な場合は、冬に整理剪定をして、徒長枝は花後剪定します。
しかし慣れない場合の剪定は、開花直後(の時期)以外はしないようにするのがポイントです。
剪定鋏で、片方の手を切る枝の先に副えて軽く下に押す様にしながらもう片方の手で切ると切りやすいですよ。
※注意:
ウルシ科ですが本来のウルシと違い、ほとんどかぶれることはありませんが、稀に皮膚の弱い方などがかぶれることがあるようです。
敏感な方は樹液が衣類や皮膚に付かないよう注意しましょう。

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最後に・・・
いかがだったでしょうか?
スモークツリーの大きな特徴として、花の後のフワフワした不稔花が可愛く人気の樹木ですが、花だけでなく葉色も品種によって様々なのでカラーリーフとしても楽しめます。
葉色は緑葉のものから銅葉、黄金葉の品種があります。
>>>『スモークツリーの主な品種(種類)!画像や特徴も!』の詳しい記事はコチラ▼
スモークツリーの主な品種(種類)!画像や特徴も!【中・高木】
また多くの品種は、秋には美しく紅葉するので季節によって楽しむことの出来るのが魅力です。
そして、暑さにも寒さにも比較的に強いスモークツリーは、初心者の方でも育てやすいので庭木のシンボルツリーとしてもおすすめの樹木です。
関連記事>>>『スモークツリーを庭のシンボルツリーに|メリットとデメリットも!』の詳しい記事はコチラ▼
スモークツリーを庭のシンボルツリーに|メリットとデメリットも!
今回は「スモークツリーの育て方と管理方法!特徴や剪定の時期も!」のタイトルでお届致しました。
それでは以上になります。
最後までご覧頂きありがとうございました。
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