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ハダニの症状とは?発生時期や駆除対策や予防方法も【害虫】

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梅雨時期から夏にかけてのこれからの季節、日に日に暑さが増し様々な病虫が発生しやすい時期になります。そして植物を育てていると害虫対策や駆除は、 どうしても避けて通れないものになってきます。

中でも、特に梅雨明け後に発生しやすい病害虫の一つ「ハダニ」について、ご質問をいただいたので

今回は『ハダニの症状とは?発生時期や駆除対策や予防方法も【害虫】』のタイトルで、詳しくご紹介していきたいと思います。

 

こんな方におすすめ

  • ハダニについて知りたい
  • ハダニの駆除方法を知りたい
  • ハダニの発生時期を知りたい

 

 

目次

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ハダニとは?

ハダニとは、ハダニ科の虫を指し、蜘蛛のような糸を出すことから英語では「Spider mite(スパイダー・マイト)」と呼ばれます(成虫になると足が8本のため、虫の仲間ではなく蜘蛛の仲間になります)。雄より雌の方が大きく、体長は0.3~0.8mmです。赤、黒、茶、など様々な色を持つものがいます。特に黄緑色のナミハダニや、赤色をしたアカダニは、ガーデニングをする上で注意が必要です。

 

ハダニの症状とは?

ハダニの症状は、葉の裏を見れば分かります。

とても小さいので数が少ないうちは見つけにくいのですが、大量に発生することも多く、また色も赤、黒、茶、など様々な色をしています。ハダニが好んで発生するのは、樹木より どちらかというと、草花に多く発生するのも特徴です。

また多く発生すると、葉の裏だけでなく葉の表面が白っぽくなってきます。どうして葉の緑色が白っぽく色が抜けてくるかというと、ハダニは葉のうしろにくっついて、葉に口針を差し込み、植物の汁を吸うからです。そして吸われたところの葉の組織の色が抜けてきますので、白色や褐色の斑点模様が葉に現れ、緑色の色素が抜け だんだん白っぽくなってくるという状態になります。

葉を表からだけ見て「葉の色が白っぽい?おかしい病気かな?なんだろ?」と思われた場合は、一度 葉の裏を見て下さい。葉の裏で動いている小さな点々が見えたら、それは間違いなくハダニだと思って下さい。

蜘蛛の巣のような白い糸が葉の裏にある場合も、よく見るとハダニが発生しているという状態の1つです。

また初期は葉の裏に寄生するので、見つけにくい(分かりにくい)のが症状を悪化させてしまう原因です。発生しやすい時期は、乾燥させないように葉水をかけたり、葉の裏をチェックするなどの対策で被害を小さく防げることが一番のハダニ対策かもしれません。

 

ハダニの発生時期:3月~9月頃

ハダニは3月ぐらいから発生しますが、一番発生率が高いのは梅雨明けから夏にかけての時期になります。それは、ハダニは20~30度と気温が高く乾燥した環境で増殖するからです。

ハダニは、無精卵(交尾せずに卵を産む)でオスが生まれ、受精卵(後尾をして卵を産む)ではメスが生まれるという特殊な生態をもっています。この生態から、交尾の有無にかかわらず数が増殖していくため、短期間で大量に発生します。生長が早く、1匹のメスが50~100個ほどの卵を産み、10日ほどで成虫になってまた次の卵を産むので、どんどん数が増えていきます。

 

ハダニの恐ろしさとは?

目で確認できるかどうか?というほど小さいハダニですが、これが大量に発生したり、群生すると大変やっかいな害虫となります。ハダニは産卵サイクルがとても速く、子供を次々に産んでいくのが特徴です。これが、やっかいな理由です。

このハダニの集団に1回目の薬は効果があったとします。しかし、次に生まれたハダニの子供には抵抗力ができ、1回目の薬は効かなくなることが多々あります。これは、ハダニが薬剤抵抗性※が強いことが理由です。

※薬剤抵抗性とは・・・複数の薬剤を同じ生物集団に用いることで、生物が複数の薬剤に対して抵抗性を得ること。

 

また寄生した作物の生育が弱ると、クモの仲間のハダニは糸を出して風に乗り風に乗っての作物へと飛んだり人を媒介にして様々な場所に移動します。これもなかなか駆除が難しい理由の1つです。

 

ハダニの駆除・防御方法

被害が初期段階・数が少ない場合

ハダニの被害を初期段階で見つけ、葉水をすることで被害を最小限にくい止め、状況を改善することができます。

葉の裏に集団で寄生しているので、粘着性のあるテープなどを貼り付けてはがすか、牛乳と水を1:1で割ったものを晴れた日に吹きかけて、窒息死するのを待ちます。

関連記事>>>実際にハダニに牛乳スプレーをかけた記事です!驚きの効果です!ぜひ▼

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被害が進んでいる・大量発生の場合

発生しているハダニの数がまだ少ない場合は、殺虫剤を使わずに駆除できますが、大量発生をしている場合や、葉の色素が抜け真っ白になっている状態ならダニ専用の薬を使用するのが効果的です。

ダニは産卵サイクルがとても速く、薬に対して抵抗力をすぐにつけるので、駆除するのが難しいといわれています。

▼しかし専用のダニ剤は、抵抗が付きにくいような材料を使っていますので、殺ダニ剤という専用剤を使うのをおすすめします。

 

 


 

上記の2つは、原液を薄めて噴霧器でかけるタイプですが、そういったものは持っていない、もっと簡単で手軽にという方にはスプレータイプのものがおすすめです▼

ただし、同じ薬剤を使用し続けると世代交代によって抵抗性をもたれて効きにくくなるので、効果が悪くなったと感じたら薬剤や対処法を変更してください。

 

選んだ薬剤が駆除したいハダニに有効であるか事前に調べる方法

手順

1.  ハダニが発生した葉を何枚か採取し、散布予定の薬剤を散布します。

2. その葉を袋の中に入れ、生きていたハダニに、効き目があるかどうかを判断します。

これを行うことで、使用予定の薬剤が本当に効き目が有効であるかをチェックすることができます。

 

ハダニの予防方法

前項で述べたように、ハダニは年中発生するわけではなく、梅雨明けから夏にかけてが一番発生率が高くなります。気温が20℃~30℃ぐらい、そして乾燥している時に発生しやすいので、その時期を気をつけていただくだけでかなり防ぐことが出来ます。

水やりとは別に、時々 葉の乾燥を防ぐために葉水を行うのも効果的です。

また弱ってしまった植物は、ハダニの被害に遭いやすく、被害も拡大もしやすい状態です。まずは、日光と水やりの管理をしっかり行って、植物の健康状態を良好に保ちましょう。

ただ、葉が白っぽくかすれたような症状が出ている場合は基本的にダニ専用のダニ剤を使用することをオススメ致します。

 

関連記事>>>『うどんこ病』『バッタ被害』『なめくじ駆除』など、この時期に多い病害虫について書いています▼

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最後に・・・

ハダニとは、葉の裏に寄生して栄養を吸汁し、植物を弱らせる害虫です。放っておくと葉の色が悪くなるだけでなく、植物を枯らしてしまう恐れがあります。

ガーデニングする上でハダニの被害を防ぐことは重要です。

また、水やりとは別に、時々葉水を行うことで、ハダニの予防と駆除を同時にできますので、大切な植物たちをハダニの被害から守ってあげてくださいね。

今回は『ハダニの症状とは?発生時期や駆除対策や予防方法も【害虫】』のタイトルでお届け致しました。

それでは以上になります。
最後までご覧頂きありがとうございました。

少しでもこの記事が、お役に立てれば嬉しいです。

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この記事を書いた人

庭師歴30年の夫と一緒に、「手間いらずで居心地のいい庭作り」をテーマに、DIYで庭作りを楽しんでいます。
丈夫で育てやすい宿根草や雑木を使い、一度植えたら手間がかからない庭を実現。アンティークレンガを使ったデザインで、時間をかけずに植物との暮らしを楽しみたい方にぴったりのアイデアをお届けします。
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