リシマキアは、葉が美しいことからカラーリーフとして、また地面を這うように葉をつけるのが特徴の品種もあることから、グランドカバーとしても親しまれています。
初心者にも比較的育てやすく、人気のリシマキア。
春から夏には小さくてかわいい花を咲かせるので、寄せ植えにもぴったりです。
今回は『リシマキアの育て方や特徴!グランドカバー・寄せ植えでの活用法も!』のタイトルで、リシマキアの基本情報から特徴、活用方法についてご紹介します。
こんな方におすすめ
- リシマキアの育て方や特徴を知りたい
- 耐寒性のある植物を知りたい
- グランドカバーや寄せ植えに向く植物を知りたい
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リシマキアの基本情報
リシマキア | ||||
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- 植物名:リシマキア
- 科名:サクラソウ科
- 学名: Lysimachia
- 開花期:4月~7月
- 分類:耐寒性多年草(冬期常緑~半常緑種)
- 草丈:20cm前後(生育後の高さで花丈も含む)
- 耐寒性 : 強
- 耐暑性 : 強~普通
- 日 照 : やや半日陰
リシマキアとは?特徴は?
リシマキアは、北半球を中心に約200種類ほど分布し、多くがヨーロッパやアフリカが原産の植物です。
日本でも人気の園芸品種であるリシマキアは、そのどれもが春から夏にかけて花を咲かせます。他の園芸品種である花と比較しても開花期間が長く、ちいさくてかわいい花が咲きます。
リシマキアには、茎が直立するものと、這うように伸びていく種類があります。初夏に株一杯に花を咲かせて、地面いっぱいに美しい絨毯のように広がり、大変丈夫なことからグランドカバーとして親しまれている品種もあります。種類は沢山ありますが、どの種類も丈夫で大変育てやすく、植物が育ちにくいような場所でも元気に広がってくれます。
また暑さにも強い品種もありますが、特に耐寒性に優れています。そのため、比較的簡単に越冬させることができるので常緑の耐寒性のグランドカバーにも最適です。水分を多く含んだ土を好むため、雨にも強いです。害虫による被害も受けづらく、病気にもなりにくいですが、葉が増えすぎると風通しが悪くなり弱ってしまうことがある点に注意しましょう。
>>>関連記事『リシマキアの種類(品種)|特徴や画像も!【耐寒性多年草】』の詳しい記事はコチラ▼
リシマキアの育て方と管理方法
栽培環境・日当たり・置き場
日当たりの良い場所から明るい半日陰まで、日当たりのよさについてはあまり気にしなくても問題ありません。
光があまり当たらず、少し日陰になっているような環境でも育てることができます。
湿り気のある土壌を好んでいる植物なので、腐葉土などの腐植物を多く含ませた土を使用します。
また、風通しがある程度よい場所だと蒸れ対策にもなるのでよりよい環境といえます。
また乾燥防止のため、バーク堆肥や腐葉土でマルチングしておくのもよいでしょう。
水やり
水分をよく好み、根腐れについては心配の必要がありません。しかし反対に、乾燥に弱い傾向があります。プランターや鉢植えの場合は特に注意が必要で、乾燥しすぎないように気を配りながら水やりを行いましょう。
夏
水不足になると弱って枯れてしまうので、土が乾燥しないように気をつけておきます。
他の植物のように根腐れを起こしたりすることがほとんど無いので、土が乾いたらたっぷりと水やりをしましょう。
冬
元々寒い地域に自生していることもあって、冬の寒さのが原因で枯れてしまうことはあまりありません。
また冬場は成長が緩やかになるため、水やりの頻度も少なくて大丈夫です。しかし乾燥に弱いため土が完全に乾燥しないように気を配りつつ、凍らせないことが大切です。
肥料
植えつけの際に腐葉土を多く含ませておき、ゆっくりと時間をかけて効いていくことが特徴の「緩効性化成肥料」を土に混ぜ込んでおくのがおすすめです。3月の芽出し肥として、速効性の化成肥料を施します。
ただし、腐植質の多い土壌で育てている場合、肥料が効きすぎると梅雨時期に倒れやすくなるので、その場合はほとんど必要はありません。
植えつけ
リシマキアの種は一般的に市販されていないので、苗を植えて育てていくのが一般的です。
リシマキアは3月上旬~5月中旬の春と、もしくは10月上旬~11月中旬の秋が植えつけの適期です。
用土
地植え
苗を地植えするには、地面を耕して腐葉土をたっぷり混ぜ込めば良く育ちます。
鉢植え
リシマキアの苗を鉢に植えるには、苗よりも一回り大きな鉢に(赤玉土(小粒)6:腐葉土3:軽石1)の割合で混ぜ合わせた用土に苗を植えるのがおすすめです。苗を植えるのには、市販の草花用の培養土でも大丈夫です。水はけと水もちのよい土が適しています。
植え替え
リシマキアは、3月上旬~5月中旬と、10月上旬~11月中旬が植え替えの適期です。
夏が成長期なので、秋になると根や葉が増えすぎてしまっていることがあります。特に、ヌンムラリアのようにほふくタイプのリシマキアを地植えした場合は株元が透けて見苦しくなりやすいので、毎年植え替えると美しく保てます。
リシマキアは、長い間同じ所で植えたままにしておくと、急に生育が衰えたり、株の中心部の生育が悪くなったりします。又、茎が混み合いすぎて株姿が乱れたりしてしまいますので、鉢植え,地植えにかかわらず、2年~3年に1回は株分けも兼ねて植え替えましょう。
基本は丈夫な植物なので、株分けや根が出ている茎を切り戻したり、植え替える時に挿し芽をするだけで簡単に増やすこともできます。
ふやし方
リシマキアは簡単に増やすことができる植物で、その方法は様々です。
挿し木で増やすこともでき、株分けで増やすこともできます。
株分け
リシマキアは、3月~4月、又は、9月~10月に植え替えを兼ねて株分けを行うのが最も簡単です。地面から株を掘り起こして、根をナイフなどで同じ大きさになるように、切り分けていきます。地下茎を伸ばしてふえる品種は、芽数を制限して切り分けます。ヌンムラリアのようにほふくする品種は、発根している茎を切って伏せておきます。
挿し木
またリシマキア・ミッドナイトサンやヌンムラリア・オーレア等のツル性のリシマキアを挿し木にして増やす方法は、ミッドナイトサンの花や花芽の付いていない蔦を選び挿し木にします。蔦の先端から5㎝~10㎝を挿し木用として切り、葉を2/3位取り除き、1時間位水に浸けて水揚げをしてから挿し木にします。挿し木にした鉢は、半日陰の風通しの良い所に置いて管理して下さい。
病気・害虫
リシマキアは丈夫な植物なので、病気や害虫が問題になることはほとんどありません。
害虫も付きにくいですが、場合によってはアブラムシなどが付くことがあります。
当然丈夫なリシマキアであっても害虫が付くと弱ってしまうため、もし発見した場合は殺虫剤等で駆除するように心がけます。
剪定・切り戻し
リシマキアは丈夫な植物なのである程度は放っておいてもすくすく育ち、繁殖していきます。しかし、ヌンムラリア・オーレアのような種は、地植えにしていると生育旺盛で、どんどん茎が伸びていくので、不要な茎を見つけたら、時期に関わらず切り戻して下さい。特に中心部は密集することが多いので、適度に切り戻しを行いましょう。
最適な時期は開花後に剪定すると花芽を落とすことなく楽しむ事が出来ます。
リシマキアを庭のグランドカバーに【活用法】
グランドカバー
リシマキアには数多くの種類が存在していますが、その多くがヌンムラリアのように、地面にはうように茎が伸びていくことが特徴のほふく性植物です。さらに、一株を地植えすればあとは自ら発根を繰り返してどんどん繁殖していきます。雑草対策にはもちろんのこと、リシマキアが一面に広がっているだけで手入れが行き渡っているように見えるので、見栄えが一気によくなります。
▲リシマキア・ヌンムラリアのグランドカバー(参照元:nahonaho0224)
▲リシマキア・ミッドナイトサンのグランドカバー(参照元:aegnardyh)
リシマキアの寄せ植え【活用法】
寄せ植え
リシマキアは寄せ植えでも活躍してくれます。寄せ植えをした際に、花の足元や土をカバーしてくれる上に、様々な葉色の品種があるので、色鮮やかにも、シックにもまとめてくれます。
▲リシマキア・ミッドナイトサンとカルーナの寄せ植え(我が家の庭から)
▲リシマキア・ミッドナイトサンの寄せ植え(我が家の庭から)
▲リシマキアのリース(参照元:tamotamoandflowers)
まとめ
いかがでしたでしょうか?
リシマキアは品種が豊富で暑さや寒さに強く、非常に丈夫で日陰でも育ちやすいのが特徴的の植物です。また、リシマキアの多くが多年草や宿根草なことや、繁殖力に優れているので切り戻しや株分けをするだけで簡単にふやす事もできます。
ぜひ、庭のグランドカバーや春らしい寄せ植えにリシマキアを選んでみてくださいね。
今回は『リシマキアの育て方や特徴!グランドカバー・寄せ植えでの活用法も!』のタイトルで、お届け致しました。
それでは以上になります。
最後までご覧頂きありがとうございました。
少しでもこの記事が、お役に立てれば嬉しいです。
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