ビオラとパンジーは丈夫で育てやすく、冬の間も可愛らしい花を次々に咲かせる一年草の植物です。
またビオラとパンジーの開花期は、10月~4月までと大変長くガーデニングには本当に欠かせない存在です。
そこで今回は「ビオラとパンジーの育て方|長く咲かせるには?花柄摘みや追肥が大事!」のタイトルでビオラとパンジーを少しでも長く楽しむコツをまとめてご紹介します。
こんな方におすすめ
- ビオラ、パンジーの基本の育て方を知りたい
- ビオラ、パンジーを上手に長く楽しみたい
- ビオラと、パンジーの花柄摘みの方法を知りたい
- ビオラとパンジーの追肥のタイミングを知りたい
それでは詳しくみていきましょう。
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ビオラ、パンジーの基本情報
- 植物名:ビオラ、パンジー
- 科名:スミレ科
- 属名…スミレ属
- 学名:Viola × wittrockiana
- 英名:Pansy、Viola
- 和名:三色菫(サンシキスミレ)
- 開花期:10月~5月
- 分類:一年草
- 原産地:ヨーロッパ、西アジア
ビオラとパンジーは、冬から春にかけて長く咲く一年草です。
また、ビオラとパンジーはどちらも植物分類上ではスミレ属(Viola)に属します。
ビオラ、パンジーは、かつては大輪のものをパンジー、小輪で株立ちになるものをビオラと呼んで区別していましたが、現在は複雑に交雑された園芸品種が登場し、厳密な線引きが難しくなってきています。
便宜的に
花径が約5cm以上のものをパンジー、花径が5cm以下のものをビオラ
と呼ぶ傾向が多いようです。
関連記事>>>「ビオラとパンジーの違いは?|植え付けや水やりのコツも!」の詳しい記事はコチラ▼
またビオラとパンジーは毎年100を超える新品種が誕生しています。
商業ベースに乗らない個性的な花もあるほどバラエティに富んでいます。
関連記事>>>『ビオラとパンジーの最新・人気品種11選!特徴や買える場所も!』の詳しい記事はコチラ▼
ビオラとパンジーの育て方|長くたくさん咲かせるには?
ビオラ、パンジーは秋から春にかけて、3シーズンにわたって長く咲く一年草です。
ちょっとしたコツやお手入れで春まで花をいっぱい咲かせ、楽しみましょう。
育て方のコツとポイントをまとめてみました。
関連記事>>>4月のビオラとパンジーの手入れの方法です▼
ビオラ、パンジーの栽培環境・日当たり・置き場は?
- ビオラ、パンジーは、風通しがよく、日当たりのよい所で育てます。
ビオラ、パンジーは太陽が大好きな草花です。日当たりはビオラ、パンジーの花数にも影響します。
また、必要な光が足りないとヒョロヒョロと徒長してきて病害虫の被害にあってしまう可能性が高くなります。
水はけのよい土壌を好むので、硬い土の場合は、腐葉土や堆肥などの有機質を十分にすき込んでおきます。
ビオラ、パンジーの水やりは?
鉢植え・・・冬の乾燥に注意
- 基本的には鉢の表土が乾いたら水やりをします。
その際、花に水がかかると花が傷む原因になるため、ジョウロで株元に水をたっぷり与えます。
水やりの「乾いたらたっぷりと」とは、よく聞いたり見かける言葉ですよね。
では、乾いたらたっぷりとってどんな感じ?って方も多いのではないでしょうか。水は足らなくても、やりすぎでも苗が弱ります。水やりのコツをつかむと、園芸レベルが上がります。
乾いたら・・・最初に植えこんで水やりをした時の土の表面をよく見ておいてください。使う土の種類によりますが、黒だったり茶色だったりと、ダーク系の色のはずです。それが乾いてくると元の色より白っぽくなります。この状態が「乾いたら」です。
たっぷりと・・・株に、と言うよりは、土の表面に優しく何回かに分けて水をあげると、しばらくすると鉢底から水がこぼれてきます。この状態が土に水がたっぷりと浸透したサインです。
水やりの時間は?・・・午前中に!
- ビオラ、パンジーの、水をやる時間帯は午前中にします。
これは午後に水をやると夜までに土が適度に乾かず、余分な水分が鉢内に残って凍り、株を傷めることになるからです。
庭植え・・・水やり不要
- 庭植えの場合は、基本的には水やり不要です。
ただし、雨が降らない日が続く場合は、株の様子を見ながら適宜水やりをしましょう。
暖かくなってからの水やりは毎朝で問題ありませんが、冬の水やりは特に上記を意識してみてください。
土に注目していると、水をあげるタイミングがわかるようになります。
通常の植物は冬の間は成長が緩効するので水を控えるのですが、ビオラは真冬でも「意外」と水の吸い上げが強くて、水を必要とし、水が切れるとしんなりと元気が無くなります。
●水やりの頻度は日当たり、気温、風通しなどなどで違うので様子を見ながらなのですが、目安としては二日か三日に一回水をやってください。
●土が凍ると生育が鈍くなりますので、冬は夕方に水をやらないようにします。気温が上がる午前中に水をやってください。
夕方に水をやると水が残って夜の間に土が凍ってしまい、根が傷めることになってしまいます。
ビオラ、パンジーの用土は?
鉢植えの用土
- 水はけがよく、通気性に富み、適度な保水性のある土が適しています。
ビオラ、パンジーは細かい根を沢山出す植物です。
戸外で冬を越して、根と地上部が充実すると、春先に成長して多くの花を咲かせます。
そのため、細かい根を張らせることができて水持ちのよい小粒の赤玉土を基本的に使います。
赤玉土7、腐葉土2、パーライト1の割合で配合するのがおすすめです。
配合した土にはマグァンプKやフローラマック-Bなどの緩効性肥料を入れておきます。
市販の草花用培養土でも問題なく育ちます。
また、ビオラ・パンジーの専用土というのも販売されています。
花と野菜の培養土やビオラ・パンジーの専用土には最初から適切な肥料が入っています。追加する必要はありません。
庭植え(地植え)の用土
- 水はけのよい土壌を好むので、硬い土の場合は、腐葉土や堆肥などの有機質を十分にすき込んでおきます。
深さ20cmほど掘り返して、腐葉土か堆肥を3割ほど混ぜ、緩効性化成肥料も混ぜて用土を作ります。
ビオラ、パンジーの病気と害虫は?
病気:灰色かび病、斑点病
ビオラ、パンジーによく見られる病気としては、「うどんこ病」や「灰色かび病」が挙げられます。どちらも、風通しが悪いようなときに発生しやすい病気です。罹患した部分は切り取り、花柄摘みをこまめに行い、繁りすぎた部分は切り戻しをして風通しをよくしてあげましょう。
灰色かび病:
ビオラ、パンジーは寒い時期(低温期…12月〜2月)に水をやりすぎると、なかなか水が乾かないことから葉や花が侵されて枯れ、灰色かび病が発生することがあります。真冬はビオラやパンジーでも生育が鈍くなるものですから、過湿気味になってしまいます。予防としては水やりの頻度を控えたり、天気のよい午前中に行うようにしましょう。通気性
うどんこ病:
通気性が悪かったり、夜間に水やりをしたことによる高湿度から発生することがあります。
見つけ次第、すぐにそのため部分を取り除いてまん延を防ぎます。
関連記事>>>「うどんこ病|症状や原因は?治療方法と予防対策まとめ!」の記事で自作のスプレーなども詳しく紹介しています▼
害虫:アブラムシ、ナメクジ
害虫としては、アブラムシ、ナメクジの被害にあうことがあります。アブラムシは見つけしだい、こそげ落とします。葉や株の周囲にナメクジの這ったあとが見られたら、半分ほどにカットしたペットボトルにビールを入れて、出没しそうな場所に半分ほど埋めてナメクジを誘い出すトラップを仕掛けるのが有効です。
アブラムシ:
春にアブラムシが発生することがあります。見つけ次第駆除しましょう。
前もってオルトランをやっておくと良いです。
ナメクジ:
過湿だとナメクジが発生しやすいです。ナメクジも見つけ次第補殺して、薬剤を撒きます。
●アブラムシ類→カダンセーフ・サンヨール液剤AL ・オルトラン
●ウドンコ病→カダンセーフ
●灰色カビ病→カダンセーフ
病虫による害は、いずれも毎日の観察が被害を広げさせないコツになります。
花がらをまめに摘み、葉っぱが密集してきたら、少しすいてあげます。常に風通しの良い状態で管理しながら、葉っぱに虫や病気がでていないか、こまめにチェックして、発見したら早めに対処しましょう。
ビオラ、パンジーの立派に育てるための、植えつけ時期は?
ビオラ、パンジーの植え付け
- ビオラ・パンジーは、秋植えがおすすめです。寒い冬を越した株は、春に植えるものよりも丈夫で、こんもりとよく茂ります。
10月上旬ごろから苗の販売が始まりますが、鉢の寄せ植えの場合の購入時期や植え付けは11月上旬から中旬がおすすめです。
気温が低くなると成長や花上りがゆるやかになり、2月ごろまで植えつけた時とほぼ同じ姿で、手間いらずで楽しめます。
またビオラ、パンジーを1株で植えるなら、もともとのポット苗よりひと回り大きい鉢を選びましょう。
植え付ける時に注意するのはビオラ、パンジーの苗を植える深さです。ポット苗に植わっているビオラ、パンジーの土とちょうど同じくらいの深さに土を掘って植え付けます。
地植えのビオラ、パンジーは霜が降りる季節より前か、霜が降りなくなってからのどちらかに植え付けます。
また寒い時期の株間は詰めて植え付けるのがおすすめです。
一般的には、成長を見越して株間は1株分程度あけて植えつけるのですが、ビオラやパンジーは気温が15度を下回ると成長がゆっくり、緩慢になります。
そのため、株間を広くあけると春までの間は土が目立ち花が寂しい感じに見えてしまいます。
気温が低い間は株間はあけずに詰め気味に植え付けるのをおすすめします。
ビオラ、パンジーを長く楽しむには肥料は大事?
- ビオラ、パンジーは追肥が必須!
ビオラ、パンジーの肥料・・・定期的に液体肥料を
3シーズンにわたって花を咲かせるビオラは、肥料もたくさん必要です。
植えつけ時に培養土を使ったり、元肥をしていたとしてもビオラは定期的な追肥がかかせません。
一週間~10日に1回、定期的に規定倍率の液体肥料を施すと、低温期でも、よりたくさんの花を咲かせることができます。
また肥料は、固形のもの、液体のものなど色々な商品があります。
一般的には、固形のタイプは効き目がゆっくりだけど持続期間は長く、液体のタイプは効き目は早いけれど持続期間は短い傾向にあります。
しかし10℃以下になると固形肥料は溶けにくいため、液体肥料がよいでしょう。
また庭植えの場合も同様です。
ビオラ、パンジーを長く咲かせるには花がら摘みが大事!
ビオラの花がら摘み
ビオラの日々の育て方で一番意識してやってほしいことは花がら摘み。
「花がらって?」・・・咲き終わった花のことです。
ビオラ、パンジーの花がら(咲き終わった花)をそのまま残しておくと、病害虫の原因になります。
また、花の後に子孫を残すためにタネをつけることになります。
タネを残すために、株は栄養とエネルギーを注ぎ込むため、結果花つきが悪くなってしまいます。
よって花がら摘みは、タネをつけさせないことで、株が弱るのを防ぐ役目もあります。
寒い間は株を大きくすること、花数を多くするためにも花がらをこまめに取りましょう。
また春以降は次々に花が咲くので、こまめな花がら摘みが元気に長く咲かせるポイントです!
ビオラの咲き終わりの目安と切り取り方
- 咲き終わりのビオラやパンジーは、花びらがくるんとカールしてシワシワしてきます。
ビオラの花がらは茎の根元から摘みましょう。
花が終わったビオラの茎から花芽ができることはないので、花の茎の付け根から切り取ります。
関連記事>>>「ビオラとパンジーの花が咲かない理由は?対策と季節の育て方も!」の詳しい記事はコチラ▼
最後に・・・
いかがでしたでしょうか?
ビオラ、パンジーは冬から春にかけて長く咲く一年草。
今回は「「ビオラとパンジーの育て方|長く咲かせるには?花柄摘みや追肥が大事!」のタイトルで、3シーズン綺麗に長く楽しむための育て方と、追肥や花がら摘みが大事!という内容でお伝え致しました。
こまめに花がらを摘み、定期的に液体肥料を施すことでビオラ、パンジーを長く楽しみたいですね。
それでは、以上になります。
最後までご覧頂きありがとうございました。
また、この記事が少しでもお役に立てれば幸いです。
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