ビオラとパンジーは丈夫で育てやすく、冬の間も可愛らしい花を次々に咲かせる一年草の植物です。
またビオラとパンジーの開花期は、10月~5月までと大変長くガーデニングには本当に欠かせない存在です。
我が家にもビオラが今年も沢山仲間入りしましたが、育てていると
『あれ?こんな色だった?』
と、花の色の変化に気がつくことがあります。
私の様にビオラやパンジーの、花の色の変化に疑問をお持ちの方も多くいらっしゃると思います。
そこで今回は『ビオラ、パンジーの花色が変化する理由は?|気温の影響や品種について』のタイトルで詳しくご紹介したいと思います。
こんな方におすすめ
- ビオラやパンジーの花色が変色する理由を知りたい
- ビオラやパンジーの花色が変わる品種を知りたい
- ビオラやオアンジーが気温の変化によってどんな風になるのか知りたい
見たい項目へジャンプ
ビオラとパンジーの花色が変化する理由は?
ビオラとパンジーは、10月~5月と開花時期も長く楽しめ、溢れるように咲くのが魅力の1年草です。
丈夫で初心者の方がまず育ててみるにもオススメの花ですが、購入する時に散々悩んで決めた花の色なのに・・・
という疑問の声も多く聞かれます。
実際、我が家でも11月に植えたビオラの花色が
購入した時は『テラコッタ』色でしたが・・
▼1月にはピンク色が強く出てきて・・・
2月現在は『テラコッタ色はどこに?』
というぐらい変色しています。
こんなに色の変化に幅があるのに私も驚きました。
では、考えられる理由や原因を、ご紹介していきたいと思います。
それでは詳しくみていきましょう。
原因:気温の影響
- ビオラやパンジーの花色は、気温の影響を受けやすく、温度によって花色が変化
寒い低温期
ビオラやパンジーの花の色を構成する色素は、気温などその環境条件によって現出する割合やスピードが異なります。
したがって、低温時にはピンクの色がやや濃く出たり、青みが増したり、黄色だったものが紫味を帯びたりします。
暑い高温時
ビオラやパンジーの花色は気温の影響を受けやすく、気温が高くなると、花色がぼやけてくることがあります。
寒い時期には濃い色だったものは、気温が上がる(春になる)と色が淡くなることがほとんどです。
フリンジ咲きなどは、フリルが弱くなる事もあります。
また、高温時に白が鮮やかになったり、同じ花でも季節により花色が多少変化します。
原因:品種の特徴や性質
- ビオラやパンジーの花色は、品種が持つ特徴や性質によるもの
ビオラ、パンジーは、色、形、咲き方の種類が豊富で、毎年100を超える魅力的でバラエティに富んだ新品種がつくり出されています。
特に日本はビオラとパンジーの品種改良の最先端を走っています。
交配の作業が比較的簡単に行えることから、現在では個人育種家も多く、商業ベースに乗らない個性的な花も楽しまれています。
最近では、冬の寒さにも強く休むことなく開花させる品種や、花びらが傷みにくい品種、花粉が出ないため種をつけず花が長く楽しめる品種など、どんどん育てやすく魅力的な品種が登場しています。
関連記事>>>『ビオラとパンジーの最新・人気品種11選!特徴や買える場所も!』の詳しい記事はコチラ▼
その中で、『花色が変わる』『色変わりするユニークカラー』などと、品種の特徴としているものも多くあります。
それでは、主なものを ご紹介します。
ビオラ ソルベYTT(Yesterday Today&Tomorrow)
ソルベYTTのビオラは
特徴として、咲き始めはホワイトで淡い青紫へと色変わりするユニークカラーな品種です。
生育旺盛で開花が早く、寒い時期も多数花をつける人気シリーズです。
YTTというのは、昨日(Yesterday)、今日(Today)、明日(Tomorrow)の頭文字。
昨日から今日へ、今日から明日へと、花色が日々変化していく、とても魅力的な品種です。
上記の写真の様に、花色は左から右へ色が変化しています。
日ごとに白からラベンダー、紫へと 変る花色が楽しい ですね。
「ソルベ」シリーズは・・・
コンパクトで多花性の品種が多く、秋から次々と花を咲かせる園芸品種シリーズです。
花弁にヒゲに似た模様や「ブロッチ(目)」と呼ばれる模様が入る品種、日を追うごとに花色が変わる品種など、個性的な品種が多い特徴があります。個性的な美を好む方におすすめのシリーズです。
ビオラ・F1フローラルパワー系
ビオラ・F1フローラルパワーシリーズは
かわいらしい丸弁の花型とユニークな花色を持つ人気シリーズです。
▼ブルーピコティ
アイボリーに薄いブルーのピコティ柄。花は大きめ。低温期は全体が薄いブルーになる場合がある。
低温期には青みが増す。
▼ラベンダーピンク
ラベンダー~ピンクの花弁で中心が白色。花上がりよくコンパクトにまとまる草姿。
気温により花色の色合いが変わる。
ビオラ・F1ビビ系
▼アステカ
茶赤色で弁ふちが黄色。低温期には紫味を帯びる。
原因:肥料不足や薬剤によるもの
- ビオラやパンジーの花色が、色褪せたり小ぶりになるのは栄養不足や薬剤によるもの
薬剤による花色の変化
花びらに所々、色が白く抜けてとんでいる個所がある時に考えられるのは・・・
薬剤が花にかかった場合によるものです。
追肥や病害虫予防のための薬剤が花に当たると、その部分の色が抜けとんでしまうことがあります。
よって、これらを行う時は気をつけて行ってください。
肥料不足など栄養不足の場合
花の色が色褪せたように薄くなってきた場合、葉の色も見てみましょう。
葉っぱや茎は緑色で元気でしょうか?肥料成分の過不足もありえますが、
花の色だけが薄くなるということなら、ビオラやパンジーという植物の性質と見て
間違いないと思います。
葉の色が黄色や黒っぽく(焦げ茶色)なっていたら肥料不足が考えられます。
肥料をやっているなら、プランターの中で根が詰まっているかも知れません。ひとつのプランターに複数植えると根が詰まりやすくなり、栄養が吸収しにくくなり、酸素も充分行き渡りません。
また古い花はこまめに摘んでおくと良いでしょう。
種ができると、花に栄養が行きにくくなるので、色あせたり、小ぶりになったりします。
特にフリルのような咲き方や八重咲きのものは肥料が大好きです。
頻度を上げて与えるようにしましょう。
また、霜で色が抜ける場合もあります。
花色は薄くなりますが、寒さには強いので、育てるにあたっては特に問題はありません。
関連記事>>>『ビオラとパンジーの育て方|長く咲かせるには?花柄摘みや追肥が大事!』▼
関連記事>>>『ビオラとパンジーの花が咲かない理由は?対策と季節の育て方も!』▼
原因:先祖返り・実生による特徴
- ビオラやパンジーの花色は、先祖返りや種で育てる植物に起こる現象
『同じ花の茎から違う色の花が咲きだした?』
花の色のバラツキですが、実生(種で育てる植物)はどうしても起こります。
今の時期の植物では、パンジー・ビオラ・プリムラなどに多い現象です。
人間でもそうですが、2卵生の双子であっても多少の違いがあると言うのと同じで、
同じ品種・同じ色合いの親株同士を掛け合わせて種を取るのですが、
種一つ一つが違うんです。
特にこのビオラやパンジー・プリムラなどは顕著に現れます。
また、掛け合わせ中に先祖帰りと言う現象があります。
元々赤色しかない植物から白の品種を作った場合、
掛け合わせている途中で赤色の固体が出てきてしまうと言う現象です。
どこの種苗メーカーでもパンジー・ビオラなどの固定化は難しく、
何世代も掛け合わせている中で
ある程度形・色・模様が似通ってきたら固定化(仮)として新品種になります。
逆を言うと、
固定化されないので全く違う新品種も出易い植物です。
育て方にはなんら問題はありません。
また上記で紹介した『ビオラ・ソルベYTT』は同じ茎に白~ブルーや紫と色々な色が咲く品種です。
最後に・・・
いかがでしたでしょうか?
ビオラやパンジーは、気温や日当たり、肥料の影響も受けやすく、また色の変化を最初から楽しむ品種もあるということを知って頂けたと思います。
またビオラは、花色によって持っている特徴もあります。
例えば、赤系の花色は立ち上がって育つ癖を持っています。
花上がりの良さでは黄色がおすすめです。逆に花上がりが少し遅いのがオレンジです。
それでも、近年出回るようなオレンジはかなり花上がりが良くなったと思います。
横にどっしりと茂るのが、紫と白。葉が横に茂りながら花首がひょこひょこ上がる姿で、花壇やコンテナの縁取りなどで活躍しそうです。
ビオラやパンジーは、本当に知れば知るほど面白いお花です。
ビオラやパンジーの花の色が変わってしまって、ガッカリされた方もいらっしゃるでしょうが、
花の色の変化もまた季節の変化として楽しんでみては いかがでしょうか。
今回は『ビオラ、パンジーの花色が変化する理由は?|気温の影響や品種について』のタイトルで、お届け致しました。
それでは以上になります。
最後までご覧頂きありがとうございました。
少しでもこの記事が、お役に立てれば嬉しいです。
*******************
▼クリックをお願いします♬▼励みになります♡
コメント
コメント一覧 (3件)
xkhc86
理由です
油ではありません
匿名さま♪ほんとです笑
1ヶ所『理油』になってました(;´∀`)
ご指摘助かりました~ありがとうございました♡