シルバープリペットという庭木をご存知ですか?
明るい斑入りの葉が美しく、成長が早く手入れも簡単なことから、最近特に生け垣として人気の常緑樹です。一方、生長が早く枝をよく伸ばすため剪定で調整が必要な庭木です。
そこで今回は『シルバープリペットの剪定時期は?緑色の葉が出てきた時の対処方も!』のタイトルで、シルバープリペットについて詳しくご紹介していきます。
こんな方におすすめ
- シルバープリペットの剪定について知りたい
- シルバープリペットの葉の悩みの対処方を知りたい
見たい項目へジャンプ
シルバープリペットの基本情報
- 植物名:シルバープリペット
- 科名:モクセイ科
- 属名:イボタノキ属
- 学名:Ligustrum sinense ‘Variegatum’
- 英名:Chinese Privet
- 和名:西洋水蝋木(セイヨウイボタノキ)
- 別名:セイヨウイボタ、ヨウシュイボタノキ、コミノネズミモチ、シナイボタ
- 開花期:5月~6月
- 花色 : 白
- 分類:半落葉~常緑低木
- 草丈:0.8m~3m
- 耐寒性 : 普通
- 耐暑性:強い
- 原産地:東アジア
シルバープリペットの特徴は?
シルバープリペットとは、モクセイ科・イボタノキ属に分類される半落葉~常緑低木です。一般的に「シルバープリペット」の名前で流通されていますが、本来は英名から読み取ると「プリベット」が正しい発音です。
細かく美しい斑入りの葉が涼しげな印象を与え、華奢な枝を放射状に広げる樹形が人気で、庭木や生け垣にもよく利用されています。寒さや暑さに強く、水やりも自然の降雨のみで問題もなく、初心者でも育てやすい庭木です。(北関東~沖縄までの栽培が可能です。)
シルバープリペットの生長は?
非常に生育旺盛で生長が早いのが特徴で、放っておくと2mくらいにまで生長します。シルバープリペット(シルバープリベット)をあまり大きくしたくなければ、適宜剪定をして調整します。
プリペットの生長と比べると?
シルバープリペットとは、プリペットの園芸品種で緑色の葉に白い斑が入っているのが特徴です。成長速度が比較的に速い植物ですが、原種の「プリペット」よりは成長は遅い為管理は楽だと言えます。
シルバープリペットの花は?
開花時期:5月~6月
初夏に(5月~6月頃)伸ばした枝先に、沢山の小花が集まった可愛らしい白い筒状花が穂のようになって咲きます。風で揺れる姿はとても可憐です。
ただ、シルバープリペットは常緑樹ですが、地域によっては冬期に落葉します。また、暖地に植えた場合でも、環境に慣れるまでは冬期に落葉することがあります。寒い地域では葉を落とすので、寒冷地では生け垣としては向かない庭木だともいえます。
シルバープリペットの剪定とは?
シルバープリペットの特徴として、非常に生育旺盛で生長が早く、放っておくと2mくらいにまで生長します。また枝がどんどん伸びるため高さや横幅を調節するために適宜剪定が必要です。とくに生垣として育てている場合にはきちんと剪定をしないと、隣の家まで広がってしまったり、道路に飛び出してしまったりする恐れもあります。
それでは、シルバープリペットの剪定に適した時期や方法をご紹介します。
シルバープリペットの剪定時期は?
シルバープリペットの剪定時期は、樹勢が強く強剪定にも耐えるので、時期を選びません。長く伸びすぎた枝や傷んだ枝を切る程度なら、どの時期に剪定を行っても構いません。
しかし花を楽しみたい場合は、5月~6月に咲く花が終わってから秋までに剪定を行いましょう。
シルバープリペットは放射状に枝を伸ばしながら自然と樹形が整います。ただ、時間がたつと、株元の枝や葉っぱが減ってきたり、樹形が乱れてきます。また上下に絡みあったり、曲がったりした枝が多くなったものを、そのままにしておくと風通しが悪くなり害虫の発生の原因になるため、そういう場合も適宜 剪定を行うことをおすすめします。その際は剪定バサミよりも刈り込みバサミで思いきって剪定しても大丈夫です。プリペットはどこを剪定してもすぐに密生するので、もしも剪定を失敗してしまった場合でも、成長が早いため枝がすぐに伸びて復活します。
ただ剪定を避けた方がいい時期として、真夏の猛暑日や冬場の霜が降りるような時期、梅雨のジメジメした時期などは剪定した切り口が傷みやすいので、その時期の剪定は避けた方が良いでしょう。
また花後に剪定をせずに放っておくと結実することもあります。
シルバープリペットの実の様子
結実期:10月
▲写真の様な黒く小さな実を、ブドウのように枝の先にたわわに実らせます。(食用ではありません)
シルバープリペットは、枝を伸ばす力が強く刈り込んで好きな形に仕立てられることから生垣に人気があります。また刈り込みに強く、萌芽力があり大変育てやすいことから、庭木を初めて育てる初心者の方にもおすすめです。
シルバープリペットの剪定時期のまとめ
シルバープリペット剪定時期のポイント!
- 刈り込みに強く萌芽力があるので時期はいつでもOK
- 花を楽しみたいなら花後~秋までに剪定を行う
- 猛暑・霜の時期・梅雨時期は弱るので剪定は避ける
シルバープリペットに緑色の葉が出てきたら?
シルバープリペットの葉は、白い斑入りという特徴がありますが葉が伸びて、緑色の葉が(斑入りのない葉が)出てくることがあります。
※新芽も緑葉ですが、新芽はのちに斑が出てきます。(後冴え)
剪定をしないでいたり、伸びた枝から かなりの確率で緑色の葉が出てきます。この場合は、緑の葉の部分は切り落としてしまいましょう。実はこの緑色の葉をそのままにしてしまうことで、シルバープリペットの葉の特徴の白い斑がなくなってしまうことがあります。これは、先祖返り(原種が出てくる)と言われる現象です。そのままにしていても問題はありませんが、緑色の葉は強い性質を持っているため、シルバープリペットの葉が全て緑色になってしまうことで、緑色のプリペットになってしまいます。ただ、これが放置していても白い斑が復活することもあるのですが・・・。
気になるようでしたら、葉の白い斑を楽しむためには緑色の葉が生えていないか注意して、生えてきたら斑入りの葉が出ている部分まで切り詰めると、また何カ月後かには新しく白い斑入り葉が出てきます。
シルバープリぺットの葉は枯れる?
シルバープリペットは、暑さや寒さに比較的強い植物ですが、冬の寒さが厳しい時期には葉が落ちて枯れたようになってしまう場合があります。
冬の間、葉を落としてもまた春に新芽を出しので問題はありません。ただ生け垣にされている場合は、落葉してしまうと春までは寂しい姿ですね。
シルバープリペットの生垣
シルバープリペットは生垣にすると柔らかい感じに仕上がるので、庭木で目隠しをしたいけれどあまりカチッと刈り込むのは好きじゃない洋風の建物やナチュラル系の庭にしたい方にはぴったりの低木だと思います。さらに5~6月にかけて枝の先に小さな白い花をたくさん咲かせ、花は甘い香りを放つ特徴があります。白い花が満開になって姿は見事で美しいです。
ただシルバープリペットは成長すると枝がだんだん上にあがってくるので足元が透けてきます。その時、気になる方はコンパクトな低木と組合わせて目隠しするやり方法もあります。
シルバープリペットまとめ
シルバープリペット育て方のポイント!
- 成長が早く、手早く垣根を作ることができるが、年2~3回は剪定や手入れをしないと、伸び放題になる。
- 常緑樹だが、地域によっては冬期に落葉する。また、暖地に植えた場合でも、環境に慣れるまでは冬期に落葉することがある。
- 緑色の葉が出てくることがある。斑入りを残したい場合は緑色の葉の部分はカットする。
- 半日陰でも育つが、基本的には日向を好む樹種であり、日陰に植えた場合は枝葉が間延びする。
- 花が咲かないのは剪定時期が悪いことが多い。前年の秋以降に剪定をしなければ開花しやすい。
最後に・・・
いかがでしたでしょうか?
シルバープリペットの剪定や特徴について、おわかりいただけたでしょうか?
シルバープリペットは葉の白い斑が特徴的で、洋風の生垣としてもおすすめの植物です。また剪定の時期も気にすることがあまりなく、定期的に剪定を行うことで、形を整えることができる庭木です。
ただ、年に数回は剪定をしないとボサボサとした樹形になってしまうので、お手入れが好きなガーデナー向けの庭木や生垣かもしれませんね。
今回は『シルバープリペットの剪定時期は?緑色の葉が出てきた時の対処方も!』のタイトルでお届け致しました。
それでは以上になります。
最後までご覧頂きありがとうございました。
少しでもこの記事が、お役に立てれば嬉しいです。
/
シルバープリペットの花が咲きだした5月!
他にもこんな花や植物が・・覗いてみて下さいね▼
\
皆さんから、庭の砂利や植物や雑貨などのご質問をよくいただくので・・
コチラにまとめました♪クリックして覗いてみて下さいね♡
▼ \ROOM始めました/
*******************
▼クリックをお願いします♬▼励みになります♡
コメント